なぜスタバのコーヒーは高いのに売れるのか?行きたくなる仕組みの謎

2016.06.02
by yomeronpou
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「マーケティングって難しい…」そんな専門書片手に挫折しかけている人に朗報です! メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でコンサルタントの理央 周(めぐる)さんが、自身の経験、そして不動の人気を誇るスターバックスコーヒーの経営戦略から、最低限知っておきたいマーケティング「3つの掟」を非常にわかりやすく解説してくれました。

売ろうとするからなかなか売れない

アマゾン、マスターカード、フィリップモリス、ラッキーストライク……

私がこれらの企業やブランドの?中の人″として、25年間10社でマーケティングマネージャーブランドマネージャーとして仕事をしてきた中で1つ学んだことがあります。

それは、

売ろうとするとなかなか売れない

ということです。

マーケティングに従事していたのにおかしいじゃないか?と思われるかもしれません。

では、どうしたら売れるようになるのでしょうか?

それは、「売ろう!」という気持ちを、「売れるようにしよう」というマインド設定に変えていくことです。

言い方を変えると、売ろう=セリングSelling)を、お客様が「買ってくれる」ようにしようマーケティングMarketingと考え方を転換していくことになります。

マーケティングは難しい

みなさんはこの「マーケティング」をややこしく、難解なものだと思っていませんか?

私は根っからの『マーケティングおたく』で、フィリップモリス時代にアメリカのインディアナ大学(当時のランキング7位の名門校)にMBAを取得しに留学までしました。

この時は、企業派遣という制度も社内に無く、自費での留学でした。

現在は『コンサルタント』として経営者に、『講師』としてビジネス・パーソンに、「マーケティングは重要だけど同時に楽しくやれるものだ、ということを、すべてのメディアを使って伝えていく」ことを経営理念として活動しています。

セミナーの受講者は経営者や管理職の方が多いのですが、みなさん口をそろえて、

「マーケティングは大事だと思うけど、専門用語も多くてとっつきにくい」

「本を読んでみてもだいたい10ページくらいで嫌になってしまうのです」

とおっしゃいます。

しかし、複雑なマーケティング理論は、大企業のマーケティング部や大学の先生にまかせておいて、われわれビジネス・パーソンはもっと身近なところから始めていけばいい!と、常に伝えています。

ドラッカー先生が教えてくれた、「マーケティング」とは?

前号でも書いたように、ピーター・ドラッカー氏は著書の中で、

企業の使命は顧客の創造である」と言い、そのために必要なことは、「マーケティングとイノベーションである」と言っています。

イノベーションについては以降またお話しするとして、「マーケティング」をひとことで言うと「自然に売れる仕組みを創ることだ」とお話ししました。

では、どのようなことをすると、自然に売れていく仕組みが出来上がるのでしょうか?

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