京都の風物詩「祇園祭」。氏子らが7月にキュウリを食べない理由

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夏の京都といえば、祇園祭ですよね。大人気無料メルマガ『おもしろい京都案内』では、この日本三大祭のひとつに数えられる祇園祭をシリーズでお届け。第1回目となる今回は、その概要と歴史、そして今も語り継がれる言い伝えについて詳しく解説しています。

祇園祭特集 前編

7月の京都と言えば祇園祭です。今回からその魅力をお伝えしたいと思います。それでは前編をお楽しみください。まずはさらりと短めに概要だけをご案内します。

祇園祭とは

祇園祭は八坂神社の例祭で毎年7月1日から31日まで、1ヶ月間行われます。7月1日には切符入りが行われます。各山鉾町で関係者が集い、祭事の無事を祈願するのです。祇園囃子の稽古も始まり、京都市中心部はお祭りムードが一気に高まります。2日は山鉾巡行の順番を決めるくじ取式が行われます。このように連日色々な行事が続いていきます。

一般には、7月17日(前祭・山鉾巡行と神幸祭)と24日(後祭・山鉾巡行と還幸祭)がクライマックスです。簡単に言うと、山や鉾と呼ばれる山車(だし)が街をパレードするのが山鉾巡行です。

前祭(さきまつり)は23基、後祭は9基の山や鉾が巡行します。そして17日と24日それぞれの前日や前々日を宵山(よいやま)、宵々山(よいよいやま)と呼びます。

宵山、宵々山は前夜祭のようなもので特に夕方から深夜にかけては祭の雰囲気が一層盛り上がります。宵山、宵々山の日の夜空に浮かび上がる幻想的な駒形提灯と祇園囃子の音色はとても印象的で深く脳裏に焼きつきます。観光で祇園祭を観に行くのであれば、15日から17日又は22日から24日の間に訪れることをお勧めします。

しかし、祇園祭は単に神社や氏子達だけのものでなく京都市全体のものとして盛り上がります。そして毎日のように八坂神社や鉾町に数十もの儀式や行事などの見どころが沢山あります。あまりにマニアックなので詳細は割愛しますが、私はそれらを可能な限り観ようと4年前から毎年7月10日から25日まで滞在しています。

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