高城剛氏ロング・インタビュー Part2「今はシステムに殺される時代」

 

まぐまぐ:ちなみに今回、スーパーマリオに変装した安倍首相も登場して、そういう場に政治家が出てくるのはどうなのか、っていう意見もあったりしたんですけど……。

高城:そんなこと、どうでもいいじゃないですか(笑)。質問が、ポータルサイトやキュレーションサイトのように浅くなってますよ。もっと俯瞰的に物事を見ないと問題の本質が見えません。例えば、そのマリオが生まれた80年代は日本はバブルで、イタリアブームでした。三国同盟以来、日本とイタリアがもっとも近しくなった時期で、「明太子スパゲッティ」のような和製イタリアンメニューが続々生まれて、そのひとつがマリオだったんです。マリオは当時のイタリアブームというか、バブル・グローバリゼーションの産物で、キャプテン翼も80年代ですから、日本はそこで停滞していることが、誰にでも理解できたんじゃないでしょうかね。その後、90年代にやっと登場したピカチュウで止まったように見えますね

まぐまぐ:そういえば『ポケモンGO』って、まだ海外で流行っているんですか。

高城:もう、ほぼ終わったんじゃないでしょうかね。

まぐまぐ:そうですか。

高城:この前いたニューヨークではまったく。一部でやっているんでしょうけど。

まぐまぐ日本ではすごく流行っていると報道されていましたが……

高城:ですので、それをポータルやキュレーションで生きている、とお話ししているわけです。「セントラルパークにすごい人が集まっている」とかって聞いてましたが、僕がセントラルパークにいた限りは全然そんなことはありませんでした。現地の友達ともいろいろ話したけど、その話題は全然挙がらなかったし。

まぐまぐ:アレって、集まってる所だけを切り取って、見せていただけなんですかねぇ。

高城PR会社の仕込みですよね。そういうことをポンピングしている人が、いるっていうことなんじゃないでしょうかね? 時には、僕も皆さんも例外とは言えませんよ。

まぐまぐ:そういうのにやられちゃうんですけどね、日本人って……。

高城無理して持ち上げたものは必ず社会的な反動が起きます。うっかりすると『ポケモンGO』が社会悪のような事件が起きて、さあ、ここでPR会社や広告代理店が再び活躍するところです。流行らして、火消しして、二度美味しい。日本人は「世界中で流行っているから追いつかないと」っていう錯覚にみんな陥って、その後、事件が起きて一斉に規制です。なぜなら日本は「」を求めるから。変な話ですけど。

13

まぐまぐ:オリンピックのセレモニーなんかもそうですけど、世界からどう見えるかっていうのを日本人って気にしますよね

高城:僕は多くの人に知られているネタを持ち出すより、独創的で美しく強いことは普遍だと思っています。それだけでいい。ただ世界的にはオリンピックに対する興味ってだんだん冷めて来ているんじゃないでしょうか。特に80年代のLA五輪以降、放送料が高くなっちゃって、あまりにもスポンサードされたビジネスになってしまったこともあって、それでみんな白けてしまったというか。だんだん裏側みたいのが、分かっちゃいましたよね。例えば、投票前に開催都市が決まってるような。ええ、個人の感想です(笑)。

まぐまぐ:たしかに、たった2週間のイベントなのに、お金が掛かりすぎですよね。

print
いま読まれてます

  • 高城剛氏ロング・インタビュー Part2「今はシステムに殺される時代」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け