仕事への違和感を放置する人が陥りがちな「洒落にならない状況」

 

違和感があったら、まずその違和感を検証することです。

「この仕事、合ってないんだろうなあ」と思ったら、「じゃあ、どういう仕事なら合っているのか」ということは検証できます。それは、別に仕事を辞めて転職をしなくたって、例えば個人事業で副業的にネットショップをやるとか、いろいろな分野の人に話を聞いてみるとか、別の業界の知人の仕事を少し手伝わせてもらうとか、いろいろと方法はあります。

それだけいろいろと検証してみて、「どういう仕事なら合っているか」が分からないなら、「この仕事でいいのかもしれないなあ」ともう少し頑張ってみればいいのです。

それに、いったん他の仕事をやってみて、「やっぱり元の仕事の方が合っていた」と気がついても別に構わないわけで、その時は戻って来ればいいのです。

「何か違うぞ」「何かおかしいぞ」と感じた時は、とにかくまずその「何かの特定を急ぐことです。その違和感の正体が分かった時には、そこから逃げることもできますし、またそれを改善することでその道をさらに良くできます

よくないのは、違和感を持ちながらも、「まあでもいいか」と野放しにすることです。その野放しにしたことが、後々に大きな災いとなって自分に降りかかります。時代に乗り遅れて経営が悪化し消えていった会社は、「時代に乗り遅れた」のが本当の原因ではありません。「このままだったら、まずいよな」という違和感を感じつつもきちんとした対応をできなかったからです。

違和感を持ったままズルズルと現状維持を引きずったら、結果として時代に乗り遅れてしまっただけです。違和感を特定しようとした人と、特定しようとしなかった人とでは、それだけ大きな差ができていくのです。

今、自分の仕事に何か「違和感」はありますか?

それがありながら特定を急がないのは不幸ですが、そのこと自体に気がつかないのもまた不幸です。違和感レーダーの感度を上げましょう。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 社員たちにどんなささいなことでもいいので「何かおかしい」「このままではまずいんじゃないか」「どうも違和感がある」と思うことを自由に気楽に投稿してもらえる「違和感ボックス」のようなものを社内に置く企画を立て、その企画案をノートにまとめる。
  • その初めての投稿は自分がやる。どのような違和感を投稿するか。ノートに書く。

image by: Shutterstock.com

 

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【著者】 弘中勝 【発行周期】 日刊

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