40代以上で夏風邪をひきやすい人に共通する生活習慣

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連日のようにうだるような暑さが続いていますが、そんなとき油断してひきがちなのが「夏風邪」です。よく「風邪は万病のもと」などと言われますが、場合によっては命にかかわる病気の原因になる場合もあると警告するのは、メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で現役医師の徳田安春先生。徳田先生は、そんな風邪にまつわる注意点と、風邪の原因になると言われている「生活習慣」とその対策についても詳しく解説しています。

風邪は万病のもと

よく「風邪は万病のもと」と言われています。鼻水喉の痛み、これが風邪の三大症状です。このうち、二つ以上あれば風邪の可能性は高くなります。しかし、鼻水だけ、喉の痛みだけ、咳だけ、などのときには、風邪以外の病気のことがあります。鼻水だけのときは副鼻腔炎、喉の痛みだけのときは咽頭炎かもしれません、咳だけのときは気管支炎かもしれません。

風邪と思っていたら、実は重篤な病気であった、ということがときにあります。咳、黄色痰、呼吸困難では肺炎を考えます。咳が2週間以上続くときはまれに、結核のこともあります。喉の痛みが強いときには、急性喉頭蓋炎扁桃周囲膿瘍後咽頭膿瘍などのことがあります。これらは命にかかわる重大な病気です。

しかし、風邪も侮れません。風邪をこじらせて肺炎になることがあります。厳密には、風邪とインフルエンザは区別していますが、インフルエンザにかかった後に、細菌による肺炎がおこることはよく知られています。古典的には、ブドウ球菌による肺炎が有名ですが、最近では肺炎球菌による肺炎が多いです。

また、体力の低下している高齢者や、慢性臓器障害のある人が風邪にかかると、もともと障害されている臓器の急性増悪をおこすことがあります。心臓病では心不全、腎臓病では高カリウム血症による不整脈、肝硬変では肝性脳症、などです。いずれの病態でも、命を落とす可能性があります。

約4万人のデータから風邪に迫る

風邪は万病のもとですが、もともと健康な人が風邪にかかって医療機関に受診したとき、「念のため」と処方されることのある抗菌薬を内服することも問題です。風邪はウイルス性ですので、抗菌薬は効きません。また、抗菌薬にはさまざまな副作用があります。アレルギー、皮疹、下痢、発熱、肝機能障害などです。重症の場合には死亡することもあります。

風邪にかかると仕事や学業にも影響が出ることがあります。私の知り合いのとある医学生は、医師国家試験の前日から風邪をひいたために、試験に不合格となりました。1年間浪人した後、無事に合格しましたが、この間はとてもつらかったと思います。

最近、40代から70代までの年齢層の約4万人の日本人男女を調査した研究が発表されました。その研究の目的は、風邪をひきやすい人に共通の生活習慣を調べるというもの。これだけの規模の研究はこれまでになかったもので、ビッグデータ研究といえます。その結果、肥満運動不足睡眠不足大量飲酒お菓子をよく食べること、などの生活習慣が、風邪をひきやすい人に共通していたことがわかりました。

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