世界的エンジニアが警鐘を鳴らす、日本の自動車業界の暗い未来

 

これから20年で自動車業界に起きること

そこで読者におすすめたしたいメルマガがある。Microsoft本社でWindows95やInternet Explorerの開発に関わった世界的プログラマー・中島聡さんが発行する『週刊 Life is beautiful』だ。

ここまでの長い冒頭の内容は、『週刊 Life is beautiful』で手に入れられる情報だ。世界で起きていること、日本で起きていることを知り、これからビジネスマンとしてどのように生きるべきか。それを考えるヒントを与えてくれるのが、このメルマガだ。

その内容を少しだけご紹介していこう。

技術革新は常に変化をもたらした。スマホがカメラやマスメディアを隅に追いやったように、SNSの登場が人との関わり方を変えたように、新しいテクノロジーは人間の生活を一変させる。

それは自動車業界でも同じだ。昨今話題の自動運転の分野で最も進んでいるのがテスラだ。現在、レベル3と呼ばれる「条件付き自動運転」に達し、2020年頃にレベル4「高度自動運転」、レベル5「完全自動運転」が実現されるとされている。

この技術が確立され、社会に実装されることを「自動運転社会」と呼ぶ。この詳細については少々難しいのでメルマガに譲るとして、とにかく大きな変化が訪れる。

中島さん曰く、この時代がくると自動車は「所有するもの」から「必要に応じて呼び出して、目的地まで届けてもらい、乗り捨てるもの」に変わる。

私たちが持つ様々な「移動手段」のうち、自家用車による移動は60%を占める。これは大変な市場規模だ。自動運転社会の到来によって所持の必要がなくなると、自動車市場が様変わりする。この変化に追いつけない自動車メーカーは、日本のスマホ勢や電機メーカーのようにどんどん体力を失っていく

中島さんはこの大変な社会変化と危惧を、メルマガを通して訴え続けているのだ。これから20年以内に確実に起こるらしいのだが、日本企業はどこまで対応できるのだろうか。

従来型のビジネスに縛られた企業は淘汰される

大きな社会変化が起きて市場が様変わりしたとき、それについていけるよう意思決定を行うのが政治家や経営者たちだ。では、日本の彼らはその未来が訪れたとき、どれだけ対応できるだろう。

スマートフォンの登場によってライフスタイルに変化が起きた。この急激な変化の中、業績を伸ばしたのは、Facebook、Amazon、Apple、Google などの企業だ。彼らに共通するのは、旧来型のビジネスに縛られず、新しいライフスタイルに対応した製品やサービスを作り出したことにある。

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