第三者委員会のあり方について
一部の新聞記事によれば、まるで被害者側がゴネている印象を受けるが、その実はその逆であった。第三者委員会の構成については、近々話し合いが持たれるということであるが、それについても話し合いになるかというところも怪しいものである。
本件については民放の報道機関も取材に入っていますが、北杜市教育委員会による取材拒否を受けている。正直に報道されると、不都合なことでもあるのだろうか。
北杜市の堀内教育長は「1日も早く第三者委員会を開きたい」と言っているが、その前に、透明性という中立公平の基本となる担保をした第三者委員会をまず設置すべきであるという前提に問題があることをすっ飛ばしてはいけない。
記憶に新しい日本体操協会のパワハラ問題でも、塚原夫妻と関連深い朝日生命に近い委員は第三者委員会を辞めているのだ。これは関係性や利害関係を排除することで、第三者委員会が中立公平であることを最も重要視するから起きることであって、これを秘密にするというのは、その前提にも立てていないことを意味する。
被害家族にも守秘義務を課すというのも異例中の異例だ。こんなことがまかり通って良いのか、この現代社会に…。日本は法治国家であり民主主義国家、発言の制限を公がするということ自体ナンセンス極まりないし、基本的人権という概念があるのか問い正したいところだ。
編集後記
山梨で教員をやっている友人がいます。彼は前回の記事「いじめ自殺未遂に開き直り。教育委の呆れた逆ギレと逃げた北杜市長」に即座に反応しました。「恥を知れ、何をやっているんだ!と言いたい」そう言っていました。
読者の方からも意見もらいました。
北杜市市長は前市長が後継者を!という際に色々な人から断れて、仕方なくなった人だから、そもそもがどうしようもない人物なんだよと、政治家としてもアドリブきかないから、議会なんかすぐ逃げちゃうからね。ということでした。
今回NHKさんが記者会見から逃げる市長を追ったのも、いつものことを映像にしただけのようです。
北杜市在住の方からも意見がありました。
移住組ですが、差別・村八分がすごくて、移住組は移住組としか付き合えない状況になっていますとのことでした。太陽光の問題もあったそうで、それに市議が関わっていたもんだから、結果モヤモヤで終わってしまったということで、ここはそういう土地なんだと諦めるしかないという空気が流れているそうです。
諦めは権力者の横柄しか生みません。前回も編集後記には書きましたが、絶対に見逃してはいけない問題は、相手がたとえ権力者、権力ある組織だとしても「お前らのやっていることは違う」という必要があります。
私を見てください。無償で被害者の元へ行き、家族の話を聞き、もしかしたら、私がターゲットにされるかも知れないのに、事実を書きますし、対決もします。
私が代表理事を務めるNPO法人ユース・ガーディアンは、理事会決議に基づき、北杜市いじめ自殺未遂事件における第三者委員会に被害家族である母親と祖父を委員として推薦する推薦状を発行しました。被害家族が委員となることは異例ですが、委員となっているケースもあります。これは最大の中立公平を保つ対策であると私は考えます。
山梨県の人間でも団体でもない私がここまでやっています。さて、山梨県民は?北杜市民は?戦うときに逃げ出すだけではなく、動かない人間は、意気地なしで卑怯者です。
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image by:Ebiebi2 [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons