思わぬ効果。「声が大きい」だけの人がオンライン会議を嫌がる訳

 

セミナーでも同じことを感じます。リアルだと長々ご自身の主張を展開する方(何が聞きたいのか結局わからない)がどうしても出ますが、オンラインだと、本当に聞きたいことを簡潔に聞くということで、チャット書き込みでたくさんの質問が出て、それに、どんどん具体的に答えていくというやりとりになり、より参加者の理解が深まるように思います。

リアルの会合やセミナーと、オンラインの会合やセミナーは、明らかに質が違うものだと感じます。公正で合理的な管理組合運営のためには、オンラインがけっこう有効だということです。理事長が高圧的で不愉快だから理事会に出席したくない(実際にあるのです)ということもなくなります。オンライン会議の採決をとる機能を使えば、いちいち誰かの顔色を気にしなくても、自分の意思を示せます。

じゃあ、どうしても、自分の主張をみんなに聞かせたい人をどうすればいいのでしょうか。なかなか悩ましいですけど、主張できる場(聞き手がいる場)をなくすると、どこかで爆発しそうです。ワークショップのような意見交換会で、自分の主張だけでなく、人の話に耳を傾ける訓練を積むといいのかな…。あなたの話もしっかり聞くけど、他の人の話にも耳を傾けましょう…と。私がそう言うと、現場で苦労している人は、「いや、いや、彼らは人の言うことなんて絶対に聞かないよ!」と否定的です。

私は、経験上、そうでもない、多くの人は、アプロ─チの仕方次第で、いくつになっても変われる…。上手に場をコントロールできる凄腕のファシリテーターがいれば…と思っています。参加者を平等に扱いやすいオンライン会議システムは、ワークショップのような意見交換会にも、実は向いているのです。

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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