独学で資格試験にチャレンジするとなった際に悩んでしまうのが、参考書の選び方ではないでしょうか。自らのそんな経験を紹介しているのは、無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』の著者・倉橋竜哉さん。結果的に合格を勝ち取った倉橋さんは今回、上司の「一番薄い本を買え」というアドバイスがいかに的確だったかを記しています。
学びのとっかかり
まんが版があるとありがたい倉橋竜哉です^^;
「とにかく一番薄い本を買ってきなさい」と言っていたのは、当時の上司でして、今からウン十年前、私が学校を卒業して社会人1年目の時に、情報処理技術者試験という、国家試験を受験することになりました。
受験費用は自腹だけど、合格したら祝い金を会社が出してくれるとのこと!こりゃ1回で受からないと受験費用がもったいないな…ということで、一発合格に向けて万全の体制で臨むことにしました。
参考書を買おうと思って本屋さんに行ったところその試験のテキストがたくさんありまして、結局買わずに、その日は帰りまして、翌日に上司に相談したところ、「とにかく一番薄い本を買ってきなさい」と言われました。
てっきり分かりやすい出版社とか参考書のブランドを教えてくれるのかと思ったのですが、まさかの「厚さ」で選びなさいと。
当時は鬼上司でして、それ以上聞ける雰囲気でもなかったですし、上司の言うことは絶対だったので、聞いた俺がバカだった、聞かなきゃよかった…と思いつつも、次の週末に本屋に行って、言われたとおりに一番薄い参考書を買って帰りました。
かなり分厚い参考書とかもあったのに、本当にこんなペラッペラな薄い本で受かるのかな、と不安に思いつつも、本のページ数を、試験までの日数で割りまして、1日あたりの勉強するページを決めて、毎朝、出勤する前にコツコツ数ページずつ勉強していきました。
そして、試験の当日。
自分で言うのもなんですが、特に危なげなくあっさりと回答できまして、おかげさまで一発合格することができました。祝い金もありがたくいただいたのですが、飲んだら瞬殺で消えました…(涙)。
ちなみに同じ部署に配属された同期は、気合を入れて、私のよりも何倍も分厚い参考書を買ったのに、落ちていました(まじか!)。そもそも試験当日までに全てを読み切ることすら出来なかった…と言っていましたね。
あれからウン十年が経ちまして、合格した情報処理技術者試験が、どんな試験内容だったのか全く思い出せないのですが(おい!)、「とにかく一番薄い本を買ってきなさい」と言っていた上司のアドバイスは、今でもよく覚えていまして、未だに自分にとって馴染みのない分野の勉強をする時は、その分野で一番薄い本をまず手に取っていますし、もし「まんが版」があれば、とにかくまんが版から手をつけるようにしています。
薄い本なり、まんが版なりでとにかく「全体像」や「イメージ」をつかんでから、それでも不十分な場合や、詳細を知りたいときは、分厚い本に手を出したほうが、あらかじめ全体の大枠がアタマに入っているので、細かい知識が入ってきやすいですし、前後のつながりも理解しやすいです。