京大教授が暴露。コロナ禍を悪用する腐敗医師らの「命より金儲け」主義

 

(10)ここで、以下において医療における医者達のカネ儲けの仕組みを解説しよう。

まず、患者の大半が高齢者である。そして、その治療行為は「急性疾患」(急に熱がでた、急におなかが痛くなった、怪我をした、等の疾患)でなく「慢性疾患」に対するもの。

つまり、今の病院は、何年も何十年にもわたって、毎月毎月、月に数回、週に数回も訪れる老人達で埋め尽くされている。

(11)そうした慢性疾患の患者に対する基本的な治療行為は、聴診器をあてて、いくつかの項目を点検、ちょっと話を聞いて、「それじゃぁまた、数日分のお薬、出しておきますね」といって終わり。おおよそ5分。

この5分の診療行為で、約7,000円。こうした診療行為を一日、50件から100件行う。100件だとすれば、それだけで、70万円。開業医なら、看護師の人件費などの必要経費を除いた50~60万円程度、たった一日で儲かる事になる(勤務医の場合は、一人一日10万円程度の給料)。しかも、高齢者の自己負担は僅か1割。残りの9割が国費の社会保障費を含めた「公的資金」!

(11)つまり、現代の日本の医療システムは、医者達が「国費」を原資として濡れ手で粟のボロ儲けできる仕組みとなっている。その理由は以下の通り。

第一に、大半の「客」(患者)は、1割しかカネを払わないから、気軽にやってくる。800円のラーメンを80円で食わしてやる様なものだから、客はバンバンやってくる。

第二に、患者さえやってきて僅かなカネを払えば、その「10倍」ものカネが懐に入ってくる。国が残りの9割を払ってくれるからだ。いわば、客は80円しかラーメン代を払わないからバンバンやってくるが、一人一人の売り上げに対して国が自動的に残りの720円を補填し続ける。こんなにおいしい商売は無い。

第三に、カネが欲しいなと思えば、一旦やってきた客を「また来週来なさい」などといって、何度も何度も店(病院)にやってくる「リピーター」に意のままに仕立て上げることができる。場合によっては「入院しなさい」とか言って、毎日、店(病院)でサービスを受け続けさせることだって意のままにできる。

しかも、客(患者)は自分(医者)のことを信頼しているから、いくらでもホイホイ言う事を聞く(しかもしかも、客が払う金はちょっとだけなので、あまり気にせずに、どんどんやってくる)。

第四に、そうやって病院漬けにしておいて、いろいろな行動制限をかければ、どんどん病気は増えていく。一番分かり安い話が、一旦老人を入院させることができれば、もうそれだけで足腰が弱くなって新しい疾患も併発していくことになる。その結果、医者がカネもうけできる種が、自動的にどんどん増えていくことになる。

第五に、こうして医者達は「患者を不幸のどん底に陥れ」つつ「患者の命と健康を出しにつかって、半ば患者を欺しながら、国費を詐欺師同然の手口でかすめ取る」という事を繰り返してボロ儲けをしているわけだが、それにも関わらず一切の良心の呵責を持たない。なぜなら、周りの医者達が皆そういう振る舞いをやっているから、自分達が悪行をやっているとは全く思えなくなっていくのである。つまり、感覚が麻痺してしまっているのである。

しかも「専門医」だから、そもそも患者のトータルの健康や幸福に頓着しなくて良いという教育を受けており、かつ、専門の部位の治療行為を続けることが「道徳的だ」と信じて疑わない精神構造になっている。

だから、医師達がどれだけ客観的な視座から見れば下劣な悪行を繰り返していたとしても、良心の呵責を持たないどころかむしろ「俺は道徳的に素晴らしい行為をしてるのダ~!」とすら思っているのが常態化している。

第六に、こうした悪魔的状況を批判する勢力は、我が国において皆無であり、誰も系統だって批判していない(例えば、世の中の邪悪な構造を読み解く力が並外れて高かった我が師匠西部邁ですら、医者業界の腐敗状況を認識してなかった。今の所、医者達に対するこうした「言論人」からの徹底批判は、当方以外、殆ど目にしたことが無い。もしおられるなら、是非、教えてもらいたい)。

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