こう考えるとFacebookはメタバースを通してあらたな「錬金術」を手に入れようとしていると思うのはちょっとうがった考えでしょうか?
18年前にはじまった「Second life」は当時としては「早すぎた」感じがありますが、その中でも不動産投資や金融取引が活発に行われたことは話題になりました。あれから20年近く経ったいまでは技術も十分に進歩し(そしてまだ10年以上余地もあることですし)3Dゴーグルも進化が進んでいけば、どこかで「現実と見分けがつかないメタバース」が完成する可能性は十分にあります。
その勝者がMetaなのか、それとも違う会社なのかは別として、その運営者が多くのベネフィットを得ることは間違いないと言えるでしょう。
では私たちはどうしたら?
とはいえ、メタバースを作るのは大仕事、体力も人力も必要ですからおいそれと手を出すことは難しいのは事実です。ただ、だからと言って私たちがメタバースに「一枚噛む」のが難しいかと言えばそういうわけでもなさそうです。
メタバースは乱暴に言って仕舞えば「空っぽの世界」なので、かならずその中にはなんらかの「コンテンツ」が必要となります。それはエンターティメントやIPというようなソフトウエアもありますし、建物やインテリアなどの「現実世界を持ち込む」ものかもしれません。
それらがデジタル化していて、その利用者にとって馴染みがあるものであれば、メタバースの中で必ず必要となるノウハウですし、いくらmetaが大企業だと言っても世界の全ての事象を網羅することができるわけではないのです。だから、できるだけ自社のコンテンツをデジタル化して、できればオンラインでも決済できる状況を作っておくこと。これを意識しているのとしていないのでは大違いになってくることでしょう。
それは例えばレストランやカフェ、教室やジムなどありとあらゆるジャンルに起こってくる革命になります。もしかするとメタバースの中では現在の仕事とはコンテンツの在り方が変わるかもしれません。でも、リアルの世界にあるコンテンツは、かならずメタバースの中でも必要になってきます。「うちの製品がメタバースにあるどどうなるのかな?」とちょっと考えてみると面白いかもしれませんね。
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image by:Michael Vi / Shutterstock.com