「あら探し」はやめなくていい。公認心理師が目からウロコの助言

 

まずは好きな人に対してです。ちらっとマイナス面に気づいてしまったら、即座にプラス面も意識して探す。見つかるまで探す。プラマイゼロにするだけでなく、プラスを増やすことを意識する。「うわ、こぼした!でも食べっぷりがいいなぁ」とか、「靴下に穴あいてる。まあ、モノを大事にする人なのかも」とかね。ちょっと苦しいけど。

そして、マイナスの部分ではなく、プラスの部分を「言葉に出す」という作業をくり返す。それによって、あなたは「あら探しをする人」ではなくて、「よく気がつく人」になっていくのではないでしょうか。

マイナスが目に付くことは変わらないかもしれないけれど、それは口に出さなければ他人にはわかりません。一方、プラスの部分を同時に探し、そしてそれを口に出すということを習慣化すれば、あなたのなかにも相手の嫌な部分だけが残像として積み重なるのではなく、好印象な部分も積み重なっていきます。

「悪いことには目を向けない」というのは簡単ですし、聞こえもいいかもしれませんが、個人的には危機管理能力は失わない方がいいと思うのです、今後の人生のためにも。だからこそ、その鋭敏な感覚を、プラスの方に広げてみることをおススメしたいのです。

「癖をやめる」のではなくて、「癖を増やす」回答になってしまいましたが、「クセがすごい!」は千鳥のおかげで今やほめ言葉です。あなたの鋭敏な感覚を、駆使してみてください。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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