19日午後3時8分頃、石川県能登地方を震源とする最大震度6弱の大きな地震が発生した。そして翌20日の本日午前10時31分頃、同じく能登地方で最大震度5強の大きな地震を観測している。地震の規模を示すマグニチュード(M)は、それぞれM5.2とM5.0、震源の深さはともに10kmとなっている。
日曜の夕方、そして月曜の朝と、あまり時を置かずに能登半島で発生した2つの地震。震源のすぐ近くに祖父の墓がある私としては、震源周辺で鳥居や壁が崩れたと報じられている今回の地震は他人事ではなく、周辺の被害状況も大変気になるところだが、実は今回の能登半島を震源とする震度1以上の地震が、2020年12月1日から2022年6月8日の約1年半の間に、なんと142回も発生していると気象庁が発表している。
火山のない地域で、これだけの頻度で地震が発生することは大変珍しいようだ。なぜ、この地域でこれほど地震が起きているのだろうか?
この原因について読売新聞の報道によれば、京都大の西村卓也准教授(地殻変動学)の話として、「海側のプレート(岩板)と陸側のプレートの隙間にしみこんだ水の一部が上昇し、地下十数キロ・メートル付近にたまって今回の震源付近の地面を隆起させた」と推測しているという。
● 能登半島の先端で地震活動が活発化、地面が隆起…地下にたまった水が岩盤に圧力か(読売新聞オンライン)
石川県で震度6弱以上を観測したのは、2007年3月の能登半島地震(最大震度6強、M6・9)以来となるが、2007年のときは能登町にある私の祖父の墓石も完全に倒壊した。今後、2007年以来15年ぶりの大規模地震発生がないとも限らず、引き続き警戒が必要だ。
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