数匹だけ獲れば現地漁師の年収超え。メキシコ「海のコカイン」の正体

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世界中から食材が集まり、グルメ大国として知られる香港。そんな食の都で人気のあるメニューが、メキシコのカリフォルニア湾で意外な騒動を引き起こしていました。今回の『藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」』では香港在住の作家でトレーダーの藤沢さんが、自身も好んで食べるという「魚肚」について詳しく調べて判った、メキシコ海軍までもが登場する予想し得なかった真実を紹介しています。

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ブログではいえないお店:香港の魚の浮き袋の串焼きとメキシコ海軍

香港は家賃が世界一高く、物価も全般的に高いのですが、ローカル中華は日本より安くてだいぶ美味しいです。当たり前ですが、和食は高いです。寿司なんかは、香港人も舌が肥えてきたし、ちゃんとした人が握っているので、銀座の2倍の値段を出せば、美味しいものが食べられますが、納得いかないのが焼き鳥店です。いくつか銀座の2倍の値段で美味しい焼き鳥店があるのですが、それよりは安いところだと、日本で言えば、ブロイラーの最安焼き鳥店と同じクオリティなのに、日本の高級店以上の値段をぼったくられて、何度もがっかりしました。

焼き鳥は日本だと格安店とちゃんとした地鶏を使っているお店でぜんぜん違うのですが、地鶏という概念は外国にはなさそうです。僕が知らないだけかもしれませんが。

Sai Ying Ponに炉端焼き的な海鮮串焼きのお店があるのですが、ここがファミリー経営で、いつも満席でオススメです。香港で、串焼きみたいなものを食べたかったら、日式焼き鳥店ではなく圧倒的に中華のローカル店ですね。

なぜか青島ビールがなくて、日本のサッポロビールです。僕は青島ビールがいいんですけどね。

BBQ 海鮮串燒專門店1(Instagram)

前々回行ったときも食べましたけど、フォアグラトーストとか、アワビとかホタテとか美味しいですね。カルビとかの肉も美味しいです。冷えたサッポロビールといっしょに食べると最高です。

BBQ 海鮮串燒專門店2(Instagram)

BBQ美食店

Sai Ying PonにあるBBQ美食店は、店員もあんまり英語がしゃべれず、メニューも広東語しかないし、支払いも現金のみです。誰か広東語がわかる人がいないとハードルが高いかもしれません。香港の安くて美味しいお店は、こういうのが多いですね。僕も何とか時間を作って広東語を勉強したいところです。

さて、日本にないおすすめメニューなんですが、魚の浮き袋ですね。魚肚と書いて、北京語でユイドゥ、広東語でユウトウ、と発音します。英語だと“fish maw”です。ところで、“maw“って胃袋(stomach)という意味なんですが、胃袋じゃなくて、浮き袋ですよね。浮き袋は英語で“swim bladder”です。魚が空気を入れて浮力を調整する器官ですね。やはり英語は魚に関する単語はかなりいい加減ですね。ところで、日本語には、ちゃんと鰾(ウキブクロ)という漢字があることも知りました。

この魚の浮き袋は、ぷるんとしたゼラチン質でとても美味しく、スープなど広東料理にはいろんなところに入っている食材なのですが、日本では食べませんね。香港では、僕はよく食べているのですけど、魚肚って、どの魚の浮き袋なのか、と思って、さっき調べたら、めちゃくちゃ面白いことがわかりました。

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