FPが伝授、物価上昇に勝ちたい人が押さえるべき保険の見直しポイント4つ

2023.01.17
 

不要な保障はないかをチェックする

保険の見直しの場合、最初に考えるのが、必要のない保障に入っていないかということです。

保険の原則は、「滅多に起こらないけれど、もし、それが起こったとき、経済的損失の大きなリスクに備える」です。

この原則をさまざまなケースに当てはめて考えることによって、どんな保険が必要なのかがわかります。

たとえば、小さい子どもがいる家庭で、両親のどちらかが死亡するということは、滅多に起こりませんが、もし起こった時には残された家族は経済的に困ります。子どもの生活費や教育費を考えると2,000万円以上必要になります。ということは生命保険は必須になります。

一方、子どもがいない共働き家庭とか、子どもがもう独立してしまったという家庭では、もしものそのようなことが起こったとしても、大きな保障は必要ありません。ですので、少ない保障額の保険でも対応できます。

また医療保険というのは、健康保険があり、高額療養費制度もありますから、自己負担額はそれほど多くはありません。ですので、入院などはたまに起こりますが、経済的な損失は小さいので、貯蓄で備えられます。つまり医療保険というのは優先度が低い保険なので見直してもいいでしょう。

特約を見直すだけでも大きな節約に

日本の大手保険会社の保険では、終身保険にさまざまな特約がついているケースがあります。そして主契約の保険料よりも、特約の保険料の方が高いということもよくあります。ですから不必要な特約を解約することで、保険料をグッと下げることができます。

どんな特約があるのかというと、契約とか保険会社によって異なりますが、「入院特約」「災害割増特約」「介護特約」「傷害特約」「通院医療特約」などさまざまです。

特約の場合は、多くは定期型になっているので、いつ解約しても損をするということはありません。

もし、主契約である終身保険が1998年以前に契約をしたものなら、予定利率がいいので、お宝保険といっていいでしょう。この主契約は、ずっとそのままにしておいて特約だけを見直すのがとても有効的な見直し方法になります。

健康ならば保険を見直すと保険料が安くなる

最近は、リスク細分型の保険が多く発売されています。あなたが、非喫煙者でBMIや血圧などが正常値ならば、保険料の割引になるかも知れません。喫煙している標準体の保険料に比べて半額近くも保険料が安くなることもあります。いま契約している保険と同じ条件でも保険料が安くなる場合があります。一度、インターネットで保険料を試算してみてください。

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