「移民2千万人で日本経済は復活する」岸田少子化対策を“異次元の愚策”と喝破、創建1250年の神社宮司が大胆提言

2023.02.20
Photo of Asian family tourists from Thailand in front of the JR train sign in New Chitose Airport Sapporo, Japan January 21,2018
 

2千万人規模の「移民政策」こそが日本の経済成長を再起動させるカギ

ではどうするか?

答えは簡単である。まだ近代化が達成されていない社会、すなわち発展途上国から若者、つまり生産年齢世代の人々を日本に迎え入れるのだ。発展途上国は昔の田舎であると思えば簡単に理解できる。田舎から都市への若い人々の移住が高度経済成長を起こしたように、発展途上国から都市、つまり近代化された日本への移住を促せば、同様の経済成長が再び起動するであろう。

ただし、そのためにはいくつかの法整備が必要となる。まず、移住してくる人々に、国民同様の納税義務を果たしてもらい、年金や医療のサービスや経済行為の自由を国民同様に保障し、日本に住み着き、子供を産み育てることができるようにすることが必要だ。参政権は徐々に認めれば良い。互いに違う文化の摩擦による社会不安を起こさないための準備も必要である。このような段取りを経て、2千万人くらいの若者を新しく国民として迎え入れれば、間違いなく、少子化対策より簡単に世代の人口バランスが整い、新規の経済成長が起動するであろう。

思い切った政策であるが、先進国がこのようにして、発展途上国の人々を受け入れれば、より早く全人類が近代化した社会で暮らすようになり、世界人口の増加が止まり、環境や資源の問題も解決の方向に向かうであろう。これは現代の、あらゆる面で人々がグローバルに結びついた状況の中で初めて可能なことであり、今まさに行うべき時である。

【関連】日本社会を蝕む「朝鮮民族主義」とは何か?創建1250年の神社宮司が斬る旧統一教会問題と「日本人も知らない神社の話」

記事提供:清州山王宮 日吉神社 三輪隆裕 宮司のブログ:http://hiyoshikami.jp/hiyoshiblog/ 

image by: Thiti Sukapan / shutterstock.com

三輪隆裕

三輪隆裕(みわ・たかひろ) 清洲山王宮日吉神社 宮司。至学館大学客員研究員。1948年、愛知県にて出生。名古屋大学文学部卒業、諏訪神氏に連なる神職三輪家56代。保守系の国会議員らで組織される日本会議と、全国に8万の拠点を持つ神社本庁による「全体主義」「戦前回帰」に異を唱える言論活動をおこなっている。また、IARF(国際自由宗教連盟)を通じて世界に異宗教間の相互理解と共存を呼びかけている。 宮司のブログ: http://hiyoshikami.jp/hiyoshiblog/ 清州山王宮 日吉神社: 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の尾張三英傑に縁があり、清須城下の総鎮守神として祀られている。西暦771年、尾張地方に疫病が流行したため、病災除去の氏神としたのが発祥。1250年以上の歴史をもつ。 愛知県清須市清洲2272番地 http://www.hiyoshikami.jp/

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