住みやすいのは利便性でもなんでもない「フレンドリーさ」
人が集まっているから「東京はまだ大丈夫ではないか」と思われるかもしれませんが、今や日本そのものが巨大な限界集落化していく危険を孕んでいます。
書籍にも書きましたが、「駐在員の住みやすさランキング」ではクアラルンプールが1位で、東京は53位です。
実際に住んでみると、利便性や安全性では東京の方が上回るのに、です。この差はソフトパワー、いわゆる、「人々の受け入れ力」なのです。
その東京も、駐在員を対象にした2021年「住みやすさランキング」ランキングでは53位。
1位はクアラルンプール。
駐在員が選んだ鍵は安全性や利便性より「Local Friendliness」「Feeling Welcome」などの人間関係にありました。
書籍に書いたのでぜひ。https://t.co/uM7d0e0c1S— のもきょう「東南アジア式 『まあいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋) (@mahisan8181) February 11, 2023
マレーシアに来るおおくの外国人(国籍問わず)が、「自分は歓迎されている」「友達を作りやすい」と感じているようなのです。
「フレンドリーであること」「オープンであること」の価値は、日本ではあまり重視されていませんが、「新しい教育」では非常に重視されます。この辺は書籍に詳しく書きました。
日本人である私も、地方に住む時は、「なじめるだろうか」と心配します。でも、マレーシアでどこかに引っ越して、その心配をすることはまずないのです。日本人が日本人のまま受け入れられる。世界にはそういう場所があります。
マレーシアは22年のGDPの成長率が過去最高でした。人が集まるからこそ、ビジネスが生まれる時代です。
● Malaysia’s economy grows 8.7pct in 2022, fastest in Southeast Asia and best since 2000
そんなこと言うと、「いや日本はこのままでいいから、放っておいてくれ」と言われそうですよね。
そう、実はそのままでよいと思う。他国のGDPなんて本当はどうでもよく、先ほどランキングを出しましたが、いちいち比べるのも、実はそんなに意味がないのです。
栄枯盛衰です。だから英語で繋がった「グローバル社会」とは別の文脈で生きていく。経済成長とは違った幸福を、国民一人ひとりが見つけていく時代になっていくんだろうな、と思ったりします。
※本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年3月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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