これからのDXは「消費者主導」になる。AI支援型サービスで収益を得るには

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2.AIが支援する個人のアイデンティティ戦略

AIによる自身のアイデンティティ戦略を立てる場合、「どんな人物像を目指すのか」、「周囲の人にどんな人だと思われていのか」などを確認する必要があります。その目的を達成するための設問を設定します。

例えば、以下のような設問です。

・あなたが尊敬する人や憧れる人を教えてください。その人物はどのような特徴を持っていると思いますか?
・あなたが大切にしている価値観を3つ挙げてください
・あなたが好きなファッションブランドやスタイルを教えてください。そのブランドやスタイルが持つ特徴は何ですか?
・あなたが普段着る服の特徴を教えてください。好きな色や素材、デザインなどがあれば教えてください
・自分自身について、どんな印象を持たれているかを教えてください。周囲の人がどのように思っているかを考えると良いでしょう

以上の設問に回答することで、自分自身についてより深く理解することができますし、AIが支援することで、アイデンティティ戦略を立てることができるでしょう。

3.AI支援パーソナルスタイリングサービス

上記の設問とその分析から発展させると、新しい消費者中心のファッションサービスが可能になると思います。

例えば、以下のようなサービスです。

1.パーソナライズされたスタイリング提案

AIが分析した消費者のアイデンティティや好みをもとに、パーソナライズされたスタイリング提案を行います。消費者は、自分自身のスタイルに合わせたアイテムを提案されるため、購入意欲が高まることが期待できます。

2.トレンド予測に基づく商品提案

AIがリアルタイムでトレンド情報を収集し、消費者に合わせた商品提案を行います。これにより、消費者が常に最新のファッショントレンドにアクセスできるようになります。

3.フィッティングルームの省略

消費者は、AIが提示するパーソナライズされたスタイリング提案に基づいて購入することができます。そのため、実際に試着する必要がなくなり、フィッティングルームを省略できるため、時間と手間を削減できます。

4.レンタルやリユースによるサステナブルな取り組み

AIが消費者のアイデンティティや好みをもとに提案するアイテムは、消費者にとって長く愛用できるものになる可能性が高いです。そのため、レンタルやリユースのサービスを提供することで、消費者が持続可能なファッションにアクセスできるようになります。

5.オンラインショッピングとオフラインショッピングの融合

AIによるパーソナライズされたスタイリング提案を受けた後、消費者はオンラインで注文し、自宅や店舗で受け取ることができます。また、店舗での購入時には、AIが提示するパーソナライズされたスタイリング提案に基づいてアイテムを提供することで、消費者のショッピング体験をより充実したものにすることができます。

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