「ことばの専門家」としての校閲
2000年ごろから日本語・漢字ブームが訪れました。それとともに、校閲記者が「ことばの専門家」として定期的なコラムや連載を担当するようになりました。「読む」仕事に「書く」仕事も加わり、積極的に紙面にコミットすることが求められるようになりました。
2016年に、宮木あや子さん原作の小説『校閲ガール』がテレビで放映されたことが、一つの転機になりました。三浦しをんさんの小説『舟を編む』で、辞書編集者という特殊な?生態が暴かれたのと同様、校閲者というちょっとオタクの匂いがする謎の人々と仕事に焦点が当てられたのです。
ドラマは多少デフォルメされているとはいえ、校閲という仕事を知ってもらう切っ掛けになりました。多少の誤解も含め、どうやら知的で面白い仕事のようだ、と思われるようになりました。主演・石原さとみさんの魅力もあって、これまでに経験したことがないほど、校閲の知名度はグーンとアップしたのです。
(メルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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