映画『TOKYO MER』に登場する「ERカー」が実際の医療現場で使えないワケ

 

これが何を意味しているのかというと、すべての仕組みが「国内の平時を前提としている」ということです。けれど、大規模災害などの発生に際しての活動や、被災者対策は、平時においては、まったく役に立たないものでありながら、いざというときには、ものすごく重要性が増すものです。

そして本来、国の機関は、そうした平時にはコストの合わない非常時対策のためにあるものということができます。

非常時というのは、何も戦争だけではありません。大規模災害もまた同じですし、テロ対策や要人警護もまた同じです。

もっというなら、携帯電話の通話確保も、民間企業は、コスト制限のために、平時を前提としますが、このために災害時には電話がつながらない。要するに、世の中には、国や地方自治体が運営しなければならないものというものがあるのです。

そしてそれらは、緊急時への対応が図られていなければなりません。

そうしたことを、戦後の日本は、まったく考えずにやってきました。

新しい日本では、そのあたりが、しっかりと行えるよう、国の形を決めて行かなければならないと思います。

日本をかっこよく!

ではまた来週。

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静岡県出身。国史研究家。倭塾塾長。日本の心をつたえる会代表。日本史検定講座講師&教務。インターネットでブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。 著書に「ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人」第1巻~第3巻。「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」がある。

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