米ドル/円は下落トレンドの上昇局面。下落局面への転換は終値で104円65銭を割り込むこと――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2021年2月14日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析
米ドル/円 下げ止まりから節目挑戦か
<先週の動き>
ペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した直後より値を下げていたドル円は、BCラインに到達すると陽線を示現し下げ止まる気配を見せている。
次の注目日は2月16日前後である。
A点水準:約106円
B点水準:約101円50銭
<今週のポイント>
BCラインに注目したい。堅調な展開を維持するのであれば、右肩上がりのBCラインが下値支持線になることが求められるからだ。逆に言えば、BCラインを割り込むと、上値の重たい展開に移行することになろう。
C点にも注目したい。週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになるからだ。
<現在の相場状況(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)>
下落トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で104円65銭を割り込むことである。
<今週のメインシナリオ>
堅調な展開を維持している。右肩上がりのBCラインが存在している。しかも、BCラインに到達する直前に同事線を示現し、その直後より陽線が続いているからだ。この場合、節目のC点水準を試す可能性が出てこよう。
<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より、しかも節目の水準のACラインより下落に転じている。また、週明けのC点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。この場合、103円台に入ってくることが考えられる。
ユーロ/米ドル 粘ることが出来るか
<先週の動き>
下値支持線ADラインを割り込み上値の重たい展開が続いていたユーロドルだが、B点が位置する時間帯に下げ止まった後は反発に転じている。そして、C点が位置する時間帯にかけて戻り高値を示現するとともに同事線に似た小さなローソク足が出現している。
次の注目日は2月23日前後である。
A点水準:約1.17ドル
D点水準:約1.24ドル
<今週のポイント>
CDラインに注目したい。堅調な展開を維持するのであれば、右肩上がりのCDラインが下値支持線になることが期待されるからだ。逆に、CDラインを割り込んでしまうと、上値の重たい展開に移行する可能性が出てくる。
C点にも注目したい。先週末にかけて通過したC点であるが、Cが位置する時間帯にかけて同事線が出現し戻り高値を示現している。すなわち、流れが変わる可能性があるということになるからだ。したがって、週明けの動きに注目したい。
<現在の相場状況(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)>
上昇トレンドの上昇局面である。
下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で1.202ドルを割り込むことである。
<今週のメインシナリオ>
堅調な展開を維持している。B点が位置する時間帯より反発上昇が続いている。また、右肩上がりのCDラインが下値支持線として存在しているからだ。この場合、1.24ドルを窺う可能性が出てくる。
<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性が出てくる。C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。しかも、先週末にかけて同事線が頻発しているからだ。この場合、1.20を試す動きになっていこう。