始める前の注意点は2つ
株式投資を始めるにあたって、ポイントとなる「2つの流れ」があります。
1つは、その投資対象となる企業のファンダメンタルズです。これには過去から現在、さらには近未来の業績まで含まれます。
今期の業績は増収増益なのか、PER(株価収益率)の水準は平均より下なのか上なのか。同様に、PBR(株価純資産倍率)や配当利回り(配当金/株価)はどうなのか。中期計画など業績展望はどうなのか。財務内容はどうなのか。
ビジネスモデル、新製品や新サービスなどの有無、特許保有内容、キャッシュフロー、直近におけるビジネス環境、不祥事などの有無、企業イメージ、認知度、人気度などなどをしっかり吟味して、ファンダメンタルズを把握しておく必要があります。
もう1つの流れは、株価の位置です。
株価が高い水準なのか低い水準なのか、過去10年タームでの位置付け、上昇トレンドなのか下降トレンドなのかといったチェックをしてみる必要があります。
総合判断として、A銘柄へのポジティブなポイントとネガティブなポイントが7対3の割合だったら、投資してもいいといった判断が下せるはずです。
まあ、これらの取り組みには経験値が求められますが、これは限られた投資金額での取り組みの積み重ねで養成されていくとお考えいただくと良いかと思います。
こうした取り組みは、何も社会人1年生だけに言える手法ではありません。多くの経験を積んだ機関投資家だろうと個人投資家だろうと、身につけている投資手法だろうと思います。
重要なのは、投資対象企業の「将来性」なのです。そうした意味で、限られた資金で始める株式投資は、その練習に過ぎないとお考えいただけると幸いです。
基本的に投資にはリスク分散(時間分散・銘柄分散)が求められます。ですから、まずは少額資金といっても、50万円程度まで貯蓄されて軍資金を貯めてからの取り組みがよいのかも知れません。
炎セレクト「5万円以下」で買える銘柄ベスト5
<(1)アシード(9959・東証2部)493円×100株 49,300円(※4月13日終値)>
優待制度あり。優待(クオカード500円)込み配当(1,200円)利回り3.4%。
福山本社の自販機オペレーター。飲料製造も手掛ける。グローバル指向。
<(2)中山製鋼所(5408・東証1部)446円×100株 44,600円(※4月13日終値)>
PBR0.29倍、時価総額278億円。
3Q末保有キャッシュ205億円、有利子負債68億円。
直近の経常利益ピーク2018・3期63.3億円。
今期3Q経常利益20.5億円 通期見通し15億円(→上方修正含み)
前期10円配当、今期6円配当見通し。
原料価格の変動で業績も振れやすい。好財務ながら収益変動大きくPBRは低位に留まる。
<(3)日本コンクリート(5269・東証1部)418円×100株 41,800円(※4月13日終値)>
電力やNTT向けポールが収益源。基礎工事のテノックス<1905>と業務資本提携。PBR0.62倍。前期業績を上方修正。東北ポールの買収で今期も業績続伸の可能性。
3Q保有現預金76.8億円+投資有価証券138億円、合計215億円。有利子負債115億円、差し引き100億円、時価総額は230億円。
自然災害関連の一面も。
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