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投資顧問代表が見た「富を築ける人」33の共通点〜性格・知識・スキル・投資戦略・背景事情に分類して解説=栫井駿介

成功する長期投資家に共通する3つの「知識・スキル」

ここからは皆さんが知りたいと思うであろう、知識とスキルについてです。

<14. 決算書が読める>

断言しますが、決算書の読解スキルは必須です。

私の周りの成功者は前職が金融関係であったり、企業の財務部に所属していたりと、決算書を読むスキルが非常に長けています。

決算書が読めるからといって伸びる企業が分かるわけではありませんが、少なくとも潰れそうな会社を避けることができます。

専門的な仕事をしていない方でも、簿記3級程度の知識は身に着けておくべきでしょう。

<15. ビジネスのことがわかる>

特に個別企業を詳しく調査する場合、現在の社会情勢やビジネスの展望を理解することが大切です。

中小企業診断士の資格などは非常に役に立つと思われます。

ウォーレン・バフェットも投資家としてだけでなく、経営者としても優秀です。

自分でビジネスをやっている方、経営に関わる経験がある人にはぜひ投資をやってほしいと私は思っています。

<16. 好奇心旺盛である>

会計やビジネスに限らず、新しいものに対しても興味津々であったりします。

過去の成功にこだわりすぎても、未来を見通すことは難しいです。

世界は常に変化しているので、常に好奇心を持ち、新しいアイデアやビジネスに対して興味を持って投資していくことも必要です。

ただし、単なるギャンブルとして行動するのではなく、ビジネス知識や会計知識を背景に、冷静な判断を行うことが重要となります。

成功する長期投資家に共通する10個の「投資戦略」

<17. 過去の価格を気にしない>

過去の株価にこだわってはいけません。

株価が過去最高値であったり自分の買値より高かったとしても、成長し続ける企業であれば最高値を更新し続けることになるので、過去の株価は関係なく今買うべきなのです。

売る時も同様に、ダメな企業だと判断したのであれば損が出ていてもすぐに売るべきです。

重要なことは過去の株価ではなく将来を見越して投資することです。

<18. 価値と価格の違いが分かる>

価値は株や他の資産が将来どれだけ利益をもたらすかに関する評価であり、価格は市場での取引において成立する数字です。

価値と価格は必ずしも一致しないことがあり、価格は市場の心理によって変動するものです。

したがって、本当に価値のあるものを見極め、価格の変動に左右されずに投資を続ける精神面の強さが重要です。

<19. リスクヘッジしている>

1つのものに集中投資するのではなく、リスクを分散させるために複数の資産や銘柄に投資することが重要です。

集中投資して成功すれば一時的に大きなリターンを得る可能性がありますが、同時に大きなリスクも伴います。

長期的な投資を考えると、分散投資がリスクを管理しやすく、賢明な選択とされます。

<20. 目標を持つ>

投資を続けるためには明確な目標が必要であり、それがモチベーションを維持する助けになります。

例えば、引退までに1億円を貯めるといったことです。

<21. 目標が高すぎない>

しかし、目標が高すぎると達成が難しくなり、無理にリスクを取ったり諦めたりすることがあります。

したがって、実現可能な目標を設定し、長期的なプランに合わせて目標を選ぶことが大切です。

共通していたのは「10年で2倍」という目標。これは年になおすと7. 2%程度であり、株式市場全体の平均的な数値となります。

<22. 長期的な成長重視>

特に個別の企業を選ぶ際に、目先の株価上昇や急な業績向上に惑わされず、企業の長期的な成長を見極めることが重要です。

急激に成長するとその後急落する可能性もあります。

そのため、安定的な長期的な成長を持続する企業を選ぶことが投資の成功につながります。

過去の成功だけでなく、将来の成長性を評価しましょう。

<23. 割安にとらわれない>

投資においてPERなどの割安指標は重要ですが、過度に割安な銘柄を選ぶことは注意が必要です。

良い企業なのにPERが割安であるケースは本当に少なく、割安すぎる銘柄にはリスクがあると思っておくべきです。

成長株や資本の成長に従って伸びる銘柄は、長期的な視点で見ると割安株よりも成績が良いことが多いです。

<24. フルポジに近い>

フルポジションとは、現金をほぼすべて株式に投資している状態を指します。

暴落時に株を買えるように現金を残すべきだという一般的な考え方とは異なり、フルポジで持ち続けたことで資産を築けたということです。

もちろん暴落時に買えた方が良いのですが、いつ来るか分からない時のために現金を遊ばせておくよりも、その期間も投資しておく方が有益であるという考え方です。

フルポジの状態で暴落、つまり買いのチャンスが来た時はどうするかというと、持ち株の中で優劣をつけて、劣るものを売ってさらに良いものを買うのです。

フルポジでいることによって、ポートフォリオを改善する機会が必然的に発生するという効果もあります。

<25. 家計戦略もしっかり>

投資は結局「元手をどう確保するか」が非常に重要となります。

生活費ももちろん必要ですが、本当に手元に置いておかなければならないお金というものは3か月ほどの生活費だけだったりします。

家計に必要な分をきちんと把握することで、投資の元手を最大限に用意することができます。

<26. 記録を残す>

ブログや日記などに自分の取引や考えを記録することで思考が整理され、後から検証する際にも重要な資料となります。

情報をインプットするだけでなく、自分の行動をアウトプットすることは、将来の投資の糧になると思います。

Next: 成功する長期投資家に共通する「背景事情」とは

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