31日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。中東紛争の激化懸念で原油相場が再び高騰し、ドル買い地合いを強める見通し。ただ、節目の160円を上抜ければ日本政府の円安牽制で、過度な円売りは縮小しそうだ。
トランプ米大統領はイランとの和平交渉進展をアピールするものの、同国の主要なエネルギー施設があるカーグ島への再攻撃を示唆するなど言行は一致していない。前日は中東紛争の長期化懸念で原油相場は一段高となり、ドル全面高に。ユーロ・ドルは1.15ドル付近から1.1450ドル台に下落、ドル・円は日本の強い円安牽制による円買いで159円30銭台に失速。本日アジア市場で原油高・ドル高によりドル・円は160円に近づいた。
この後の海外市場はドル買い継続の見通し。トランプ氏の中東紛争解決に向けた取り組みは難航し、原油高を背景としたドル高に振れやすい展開となりそうだ。一方、今晩発表の消費者信頼感指数やJOLTS求人件数は前回から悪化が予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な政策は遠のき、スタグフレーション懸念が強まればドルは積極的に買いづらい。また、心理的節目の160円を上抜ければ為替介入が警戒されるため、上値の重さが意識されるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 欧・3月ユーロ圏消費者物価指数(予想:前年比+2.6%、2月:+1.9%)
・21:00 南アフリカ・2月貿易収支(1月:+93億ランド)
・22:00 米・1月CS住宅価格指数(12月:前年比+1.4%)
・22:45 米・3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:54.6、2月:57.7)
・23:00 米・3月CB消費者信頼感指数(予想:88.0、2月:91.2)
・23:00 米・2月JOLTS求人件数(予想:689万件、1月:694.6万件)
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