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ラキール Research Memo(4):LaKeel DXとLaKeel APPSを提供する製品サービスが主力(1)

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■ラキール<4074>の事業内容

2. サービス内容
プロダクトサービス(製品サービス、コンサルティングサービス、動画配信型教育サービス)とプロフェッショナルサービスの詳細は以下のとおりである。

(1) 製品サービス
主力の製品サービスにおいて同社は、アプリケーション開発・運用の基盤となるクラウド型デジタルプラットフォームLaKeel DXと、LaKeel DXの部品群を組み合わせて開発したAPPSを提供している。大半が自社製品で、業務アプリケーションのほか、それを構成している機能部品群(LaKeel Components)やLaKeel DX上で自在に部品を組み合わせて開発を行う基盤(LaKeel Engine)、製品や開発された機能部品群を最適に運用する基盤(LaKeel Platform)も含まれる。そのほか、LaKeel DX上で運用されているシステムで生成されたデータや、ユーザー企業が開発・運用しているシステムで生成されたデータ、インターネット上に存在するオープンデータなどを収集して管理・分析する基盤、ワークフローを実行する基盤、IDを管理する基盤も備えている。

a) LaKeel DXの特徴
LaKeel製品は、ライセンスとサブスクリプションという手法によって、ユーザー企業がLaKeel DX上で稼働する多くのAPPSを自社資産として所有することなく、必要な期間・必要な機能の対価として利用料を支払うことで、Amazon.com、Microsoft、Googleなど大手クラウド事業者の提供するプラットフォーム上でスピーディに利用できるうえ、継続的なバージョンアップによって最新のアプリケーションの開発・運用に対応している。さらに、ユーザー企業のAIニーズを捉え、他社に先駆けてLaKeel製品のAI化を進めており、それぞれが独立した「機能単位」であるLaKeel APPSがAIの生成能力を最大化、開発基盤にMCP※を搭載することでAPIの活用やマルチエージェント化を促進しており、高度な自律型業務システムの構築を実現している。

※ MCP(Model Context Protocol):Anthropic社が提唱するAIと外部システムを接続するための新しい共通規格。

b) LaKeel DXの強み
LaKeel DXには、マイクロサービスとしての強みに加え、同社独自の技術による高い柔軟性・自由度、高速開発、IT投資効率の向上、保守・運用の省力化といった強みがある。高い柔軟性・自由度によって、ユーザー企業は自社の業務に合わせてアプリケーション自社開発して、LaKeel DX上の各種機能だけでなく、インターネット上に存在するシステムとWeb API※を介して自由に連携できる。また、機能部品の組み合わせと直感的で簡単なローコード開発によって、ビジネスに適した業務アプリケーションを短期間で開発できる。LaKeel DXに蓄積された機能部品やデータはクラウド上で常に最新に保たれるため、「サステナブルアプリケーション」として長期利用することで、IT投資効率の向上につながる。様々な運用機能を自動化しシステムを安定的に稼働することで保守・運用を省力化し、ユーザー企業は複雑な運用業務から解放されるほか、LaKeel製品を最大限活用するためのコンサルティングサービスや、収集された膨大なデータの分析サービスサービスなども受けられる。

※ Web API(Application Programming Interface):APIはアプリケーションやプログラム同士が情報をやり取りするインターフェース。Web APIはWeb技術を用いて実現されるAPI。

c) 機能部品で開発されたLaKeel APPS
LaKeel DXの部品を組み合わせて同社が開発したLaKeel APPSには、以下の14種類がある。LaKeel BIはBI(Business Intelligence)ツールで、経営・会計・人事など多くのデータを集約・加工して判りやすく可視化、データ分析業務の効率化や経営の見える化を推進する。LaKeel Data Insightはデータ分析・統合管理プラットフォームで、超大規模のビックデータアナリティクスに対応する一方で、APIを介して様々なアプリケーションと連携し、分析結果をもとにしたアクションの自動化が可能となる。LaKeel HRは戦略人事を実行支援するプラットフォームとなる人事基幹業務システムで、幅広いデータ管理と分析に優れ、人事業務の属人化を防ぐプロセス管理や人事と現場の情報連携などの機能を有する。LaKeel Online Media Serviceは、後述する動画配信型教育サービスに当たる。このほか、ビジネスチャットツールLaKeel Messenger、企業向けストレスチェックツールLaKeel Stress Check、高性能ワークフローシステムLaKeel Workflow、大企業向けID管理基盤LaKeel Passport、業務プロセス管理プラットフォームLaKeel Process Manager、電子帳簿保存サービスLaKeel eDocument、マイナンバー管理ツールLaKeel My Number、アンケート収集管理プラットフォームLaKeel Survey、対話型AIチャットシステムLaKeel AI Dialogue、eコマースプラットフォームLaKeel Commerceがある。

同社は他社に先んじて、こうしたLaKeel APPSのAI対応を進めており、例えばLaKeel HRでは人事業務に使うアプリから仕事自体を支援するAIエージェントへの進化を目指している。また、2026年2月に、開発・運用の上流工程となる要件定義・企画設計をAIで支援する新製品LaKeel Bluを開発、MCPを搭載したLaKeel DXにLaKeel Bluを統合したLaKeel AI Platformをリリースした。これは、要件定義から運用・保守まですべての開発工程をAIが自律支援することで、ユーザー企業のAXを加速するプラットフォームである。自律型AIエージェントにより開発・運用の全工程の自動化・高速化が進み、開発工数を最大70%削減可能となるなど、AIが作業の多くを担うようになるため、人間は「意思決定」に集中できるようになる。なお、LaKeel Bluは単独でも販売しており、相対的に料金は安いため、上流工程を知ることでLaKeel DXの特徴の理解と導入につながる。導入につながらない場合でもシステムのスクラッチ開発によってプロフェッショナルサービスの利用を促進できるため、ドアノックツールとしての利用価値も大きい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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