エスエルディー(3223)26/2期:コンテンツ企画サービスは前期比+13.3%増収し、インバウンド需要と物販内製化で収益機会を創出した。27/2期はDX・戦略刷新により営業利益前期比+44.4%増を目指す【書き起こし】
目次
有村譲氏:株式会社エスエルディー代表取締役社長の有村譲です。本日は、2026年2月期の決算説明をさせていただき、その後、今後の取り組みについてみなさまにお伝えします。
会社概要

決算説明の前に、弊社の会社概要、事業内容を簡潔にご説明します。
当社の創業は2004年、IPOは2015年となります。期末においての従業員数は、社員数137名、アルバイト825名となっています。
飲食サービス

事業としては、大きく2つサービスを提供しています。
飲食サービス事業においては、関東圏を中心としながら、東は仙台から西は福岡に至るまで、全国各地に展開を進めています。現在は、個性豊かな10のブランドを展開し、合計で23店舗を運営しています。それぞれの地域に根ざしたサービスを提供しながら、着実にネットワークを広げています。
コンテンツ企画サービス

続いて、当社のコンテンツ企画サービスについてご紹介します。私たちは、「食」と「IPコンテンツ」を掛け合わせることで、従来の飲食体験とは一線を画す、新しい価値の創出に取り組んでいます。例えば、「ポケモンカフェ」をはじめとしたコラボレーションカフェの運営では、ファンのみなさまに特別な時間と空間を提供し、高いご支持をいただいています。
加えて、他社さまからのご要望に応じて企画・運営を行うプロデュース事業も積極的に展開しており、IPの世界観を的確に表現した空間づくりや、顧客体験の最大化を通じて、多くのパートナー企業さまと価値共創を実現しています。
決算サマリー

それでは、2026年2月期の決算概要についてご説明します。まずは、当事業年度の決算サマリーとなります。
当事業年度における業績は、売上高36億5,600万円(前年度比0.1パーセント減)、営業利益1億2,600万円(前年度比12.7パーセント減)となりました。
セグメント別の業績については、飲食サービスにおいては、優良コンテンツとのコラボレーションカフェを継続的に実施しました。また、季節ごとの魅力的な商品の提供に合わせ、SNSマーケティングなどの販促施策を講じることで、お客さまの来店動機の創出に努めてきました。その結果、売上高は24億8,500万円(前年度比5.4パーセント減)となりました。
コンテンツ企画サービスにおいては、運営受託店舗のキャラクターカフェを中心に、インバウンド需要による訪日外国人観光客の集客が引き続き好調を維持しました。また、コラボカフェにおける物販の自社企画自社調達自社販売をする内製化を推進し、キャッシュポイントを自社に集約する体制を構築したことで、新たな収益機会の創出につなげました。その結果、売上高は11億7,100万円(前年度比13.3パーセント増)となりました。
なお、セグメント別の売上構成比は、飲食サービスにおいては68.0パーセント、コンテンツ企画サービスにおいては32.0パーセントとなりました。
損益計算書(P/L)

損益計算書については、売上高36億5,600万円(前期比0.1パーセント減)、営業利益1億2,600万円(前期比12.7パーセント減)、経常利益1億3,100万円(前期比8.0パーセント減)となりました。
施設再開発等の外部要因による退店が発生したことに加え、原材料費の高騰、最低賃金改定に伴う人件費比率の上昇などの要因により営業利益が前期比を下回る結果となりました。
しかしながら、これらコストについては、「顧客体験価値」を損なわず、ブランド力を守り抜くための必要な投資であったと考えています。
今後は、「仕入れ条件の見直し」や「付加価値向上に伴うプライシング戦略の刷新」、また「DX(飲食テック)活用による抜本的な生産性向上」などの利益創出の取り組みを強く推進することで、引き続き収益性向上に努めていきます。
なお、投資有価証券評価損100万円を特別損失に計上したこと、期中に退店が決定した直営店舗や収益性の低下した直営店舗の資産等に対して減損損失として2,300万円を特別損失に計上したこと、また、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、法人税等調整額(損)1,500万円を計上しました。これらの結果、当期純利益は8,700万円となりました。
売上高・営業利益の四半期推移

続いて、売上高・営業利益の四半期推移についてご説明します。
先ほどもお伝えしていますが、当事業年度は、飲食サービスにおいて優良コンテンツとのコラボレーションカフェを継続的に実施し、既存店においては、魅力的な季節商品の提供に合わせ、SNSマーケティングなどの販促施策を講じることで、さらなるお客さま満足度の向上を実現し、多くのお客さまに店舗をご利用いただけました。
また、直営店1店舗を新規出店しています。
コンテンツ企画サービスにおいては、コラボカフェにおける物販の内製化を推進し、キャッシュポイントを自社に集約する体制を構築することで、新たな収益機会の創出に取り組みました。これらの取り組みの結果、当事業年度において、売上高は前期比99.9パーセントとなりました。
売上高・営業利益の四半期推移については、資料をご確認いただければと思います。
セグメント別状況

セグメント別の状況については、先ほどのご説明と重複しますので、この場では割愛します。
キャッシュフロー

続いて、キャッシュフローについてご説明します。
当事業年度末における現金および現金同等物は、前事業年度末と比較して9,300万円減少し、2億2,400万円となりました。
営業活動の結果獲得した資金は8,700万円となりました。これは主に、売上債権の減少額4,200万円、未払金の減少額1,200万円等を計上したものの、税引前当期純利益1億900万円を計上したこと等によるものです。
投資活動の結果使用した資金は4,800万円となりました。これは主に、有形および無形固定資産の取得による支出3,500万円等を計上したものの、敷金および保証金の回収による収入1,700万円等を計上したこと等によるものです。
財務活動の結果、使用した資金は1億3,200万円となりました。長期借入金の返済による支出1億5,000万円等を計上したことによるものです。
貸借対照表(B/S)

続いて、貸借対照表についてご説明します。
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末と比較して6,700万円減少し、10億700万円となりました。
流動資産は、前事業年度末と比較して2,400万円減少し、6億4,600万円となりました。これは主に、売掛金が4,200万円増加したものの、現金および預金が9,200万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前事業年度末と比較して4,200万円減少し、3億6,000万円となりました。これは主に繰延税金資産が1,500万円、敷金及び保証金が1,400万円減少したこと等によるものです。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末と比較して1億2,100万円減少し、4億5,500万円となりました。
流動負債は、前事業年度末と比較して1億900万円減少し、3億6,800万円となりました。これは主に、買掛金が700万円増加したものの、短期借入金が1億円減少したこと等によるものです。
固定負債は、前事業年度末と比較して1,100万円減少し、8,700万円となりました。これは主に、資産除去債務が900万円減少したこと等によるものです。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末と比較して5,400万円増加し、5億5,200万円となりました。これは主に、剰余金の配当に伴い利益剰余金が3,200万円減少したものの、当期純利益を8,700万円計上したことによるものです。
2027年2月期業績予想

最後に、2027年2月期通期の業績予想となります。
記載のとおり、売上高36億2,600万円(前期比0.8パーセント減)、営業利益1億8,200万円(前期比44.4パーセント増)、経常利益1億8,100万円(前期比37.8パーセント増)、当期純利益1億3,500万円(前期比55.0パーセント増)を予想しています。
2027年2月期において、当社は「強い収益体質の確立」「持続的成長モデルの構築」「自走する組織へ」を経営方針としています。
売上高につきましては、既存店のブランド価値を高めると共にさらなる収益基盤の強化をしていきます。また、IPコンテンツと連動することでそのコンテンツの世界観や空間の体験を提供することで新たな価値を創出し、よりお客さまに楽しんでいただけるよう、引き続き取り組んでいきます。
利益につきましては、既存店のさらなる収益改善を進めると共に、外部環境の変化に左右されにくい安定的なリスク耐性の高いポートフォリオの再編を加速させていくことで、事業の収益性を高め、その結果、増益を予想しています。
トピックス

続いて、当事業年度のトピックスについてお伝えします。
飲食サービスにおいては、お客さまのライフスタイルに合わせた季節商品の展開と合わせ、SNSマーケティングなどの販促施策を講じることで、お客さまの来店動機の創出に努めてきました。また、既存店の設備投資による増席、貸切パーティーの獲得等による客数の向上に成功した結果、既存店前年比を超える結果となりました。
コンテンツ企画サービスにおいては、キャラクターコンテンツの運営受託店舗のインバウンド需要の増加により、売上が上がることによる受託費が増加しました。また物販の内製化、会期終了後の物販EC販売の開始などキャッシュポイントを自社に集約した結果、売上において増加要因となりました。
事業トピックス:既存事業の高収益体質化(ブランド強化)

続いて、各セグメントにおいての取り組みについて、少しご説明します。
当社の飲食サービスでは、既存事業の高収益化への取り組みとして、ブランド力強化や集客力強化を展開してきました。
季節ごとのメニュー改定をすることでお客さまへ新しい食体験価値を提供し、また、店舗設備に投資することで空間づくりや業務効率の向上に取り組み、お客さま満足度の向上を通じてブランド力強化や集客力強化をしてきました。
1例として、高等専門学校等含む高等学校の生徒を対象に、当該地域の産品を使った食品・料理のアイデアコンテストが開催され、当社も農業遺産地域の認知度向上・発展に寄与したいという想いから参画し、「kawara CAFE&KITCHEN 吉祥寺PARCO店」において、農林水産省、農業遺産認定地域連携会議主催「ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」ゴールド賞受賞アイデア「おかわりシカたなしカレー」をメニュー化し、販売しました。
事業トピックス:期間限定コラボレーションカフェ実施

当社のコンテンツ企画サービスでは、期間限定のIPコンテンツとのコラボレーションカフェを実施してきました。
1例として、「#702 CAFE&DINER なんばパークス店」にて、なんばパークスミュージアムで実施された展覧会「生誕20周年記念 銀魂展 ~はたちのつどい~」と連動したコラボカフェ「GINTAMA 20th ANNIVERSARY EXHIBITION COLLABORATION CAFE」を開催しました。
作品の印象的なエピソードや世界観から着想を得たオリジナルメニューを開発販売し、ファンの記憶に残る体験価値を提供することで、多くのファンに作品世界を拡張体験いただける場となりました。
事業トピックス:直営ブランド【Cheese Table】の新業態出店

当事業年度において、直営ブランド「Cheese Table」の新業態として、「Cheese Table carnival コピス吉祥寺店」を新規出店いたしました。
テーマを“祝祭(カーニバル)”とし、彩りや香り、音や食べ方、様々な工夫を添えて、五感で楽しめる料理の数々を提供し、日常の何気ないお食事でさえも少し特別な”祝祭”に変えてお届けしております。オープン以来、非常に多くのお客さまにご好評いただいており、成長ブランドとしてさらに磨き上げ、今後も継続的な出店を検討してまいります。
引き続き、より多くのお客さまに喜んでいただけるよう、社員一丸となってがんばっていきます。
今後の取り組み①

続いて、今後の取り組みについてお伝えします。
当社は今後、飲食サービス事業およびコンテンツ企画サービス事業において、さらなる成長と収益力の強化を目指して、次のような取り組みを進めていきます。
飲食サービス事業においては、既存店舗においてブランド力の強化に加え、CRM強化、デジタル施策などの最適化を図り、さらなる集客向上を目指します。また、DX(飲食テック)活用による抜本的な生産性向上施策を推進し、ブランドの価値を高めると同時に、収益性の向上を目指していきます。
コンテンツ企画サービス事業においては、IPと連動したコラボレーションカフェでは、AIおよび蓄積されたマーケティングデータの活用によるコンテンツ選定精度の高度化を目指します。属人的な判断ではなくデータドリブンな意思決定を実現することで、より再現性の高い成長モデルへのアップデートを実現していきます。
今後の取り組み②

当社では、事業の持続的な成長を目指し、過去から取り組んでいる社内研修制度「SLDアカデミー」をさらに加速させていきます。
スローガンである「共に学び、共に育つ—“共育”」を掲げ、本部を含む各部のプロフェッショナルが講師として参画し、社員・アルバイトスタッフを一丸となって巻き込み、組織全体の成長を促進します。
これにより、事業の成長を加速させると共に、より強固な組織づくりを目指します。
さらに、新卒社員中心に取り組んできた「SDGsプロジェクト」ですばらしいアイデアが誕生しました。今後は「動かすSDGs」として持続的な成長を実現する新規事業の創出に注力します。
この取り組みは、社会的責任を果たすと共に、企業価値を一層高め、事業成長につなげる重要なステップとなると確信しています。
株主優待制度について

最後に、株主優待制度についてお伝えします。株主のみなさまのご支援に感謝するとともに、当社株式への投資魅力を高め、より多くの方に長期的に保有していただくことを目的とした株主優待制度としています。
株主優待制度の内容については資料のとおりとなります。株主のみなさまにおいては、今後とも格別のご支援を賜りますよう、お願いします。
以上、2026年2月期の決算概況につき、私からのご説明とします。
