ポエック<9264>は14日、2026年8月期第3四半期(25年9月-26年5月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.5%増の78.14億円、営業利益は同13.6%減の5.91億円、経常利益は同4.4%減の6.47億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同4.5%増の4.15億円となった。
環境・エネルギーセグメントの売上高は前年同期比4.0%増の41.52億円、セグメント利益は同35.6%減の1.32億円となった。同社グループの事業ポートフォリオとも高い親和性を有している陸上養殖設備、高効率ボイラー、排ガス処理装置、省エネ型ポンプ・送風機等の受注は堅調に推移した。また、提案段階から設計・製造、納入後の保守サービスまでを一気通貫で提供できる同社グループの事業モデルは、受注の継続性及び付加価値の高い収益機会の創出に寄与している。一方で、当該市場は個別案件の検収・納入時期や顧客側の投資スケジュールの影響を受けやすい特性があるため、当第3四半期累計期間の成長は緩やかなものとなった。特に、コーベックスにおける有機溶剤回収装置の製造販売事業については、中東情勢の緊迫化等を背景に当該製品のニーズが高まっていることや、複数の大手事業会社との間で事業協力関係(紹介代理店)を強化していること等により、新規の問い合わせが急増しており、営業パイプラインは着実に拡大中であるものの、複数の大型商談において、中東情勢の見極めや対応検討等によるスケジュール変更(第4四半期以降への持ち越し)が発生したため、当該案件の売上・利益貢献が第4四半期以降に後ろ倒れとなったことが主な要因としている。
動力・重機等セグメントの売上高は同0.6%増の29.64億円、セグメント利益は同6.5%減の5.16億円となった。脱炭素・省エネルギーを中核とする設備投資が中長期で構造的に拡大し、環境対応型の高効率設備・動力設備への更新需要も底堅く推移している。また、船舶分野も、燃費性能の改善及び排ガス規制対応を軸としたエンジンの高効率化・部品の高精度化ニーズが継続しており、同社グループが強みとする高付加価値領域への需要は今後も持続的に拡大するものと見込んでいる。当第3四半期累計期間の売上高については、前期後半の船舶機器関連の受注・売上急増に伴う一時的な反動影響が回復基調にある中、2026年2月にグループに新たに参画した東鉄工の売上が反映され、セグメント売上は前年同期並みの水準で推移した。一方で、利益面では、船舶機器関連の一時的な反動影響を補うには至らず、セグメント利益は前年同期をやや下回った。なお、現状の受注残及び案件進捗は想定どおりに推移している。
防災・安全セグメントの売上高は同4.0%減の6.99億円、セグメント利益は同7.6%増の1.00億円となった。独自製品のスプリンクラー消火装置「ナイアス」の製造販売事業は、病院や福祉施設などにおける設備需要が堅調に推移し、アイエススプリンクラーにおけるスプリンクラーヘッドの製造販売事業も、販売実績と収益貢献が着実に進捗した。このような環境において、医療機関・福祉施設・物流施設等を中心に、防災・減災対策の強化や老朽設備更新の需要は引き続き堅調であるほか、法令対応や自治体助成等を背景とした改修・更新投資も底堅く推移している。一方で、安定的に受注を確保しているものの、案件ごとの納入時期および売上計上時期の関係により、当第3四半期累計期間における売上高は前年同期をやや下回った。利益面では、同社グループの共通経費(販管費)が売上高比に基づき按分されていることによる影響もあり、セグメント利益は前年同期を上回り、利益率も改善した。
2026年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.8%増の108.00億円、営業利益が同22.8%増の11.20億円、経常利益が同16.5%増の11.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.3%増の6.90億円とする期初計画を据え置いている。
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