初心者からプロまで幅広い層に愛される「移動平均線(Moving Average)」が、トレードにおける注目ポイントになる理由とは? メルマガ『ハロー!株式』が分かりやすく解説します。
株価が移動平均線の上に位置するか下に位置するかで大違い!
多くのメリットがある「移動平均線」の基本
移動平均線は、通常の株価チャートにロウソク足とセットで描かれており、相場のトレンドを表したり、上値抵抗や下値支持となったりすることがよく知られています。
移動平均線とは、直近の一定期間の終値を平均した値を結んだ線であり、5日間の平均であれば「5日移動平均」、13週間の平均であれば「13週移動平均」と呼ばれます。
四本値で棒状に描くローソク足に比べ、過去の引値の平均をつないだ移動平均線は単純かつなめらかなものになっており、高値や安値といった細かい部分を気にせずに相場の大きな流れが掴みやすくなっています。
移動平均線はその性質上、短期の移動平均線は短期的な株価の変動を反映し、中期の移動平均線は中期的な株価の流れを表すことになります。
投資家の売買コストをあらわす移動平均線
また、移動平均線は株価の変動の影響を受け、株価は投資家心理の影響を受け、投資家心理は投資家の懐具合の影響を受けます。
終値の平均値である移動平均は「一定期間における投資家の売買コスト」という意味も持ちます。従いまして移動平均線の状態や株価との関係を見れば市場参加者の心理やその損益の状態をある程度類推することが可能になります。
例えば、株価が25日移動平均線を上回っている状態は過去25日に買い付けた人はおおよそ利益がでており、反対に株価が25日移動平均を下回っている状態というのは過去25日間に購入した人はおおよそ損失になっていると見ることができます。
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