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わかりやすい!「移動平均線」が下値支持線や上値抵抗線になるしくみ

投資家の懐具合が、移動平均線を「支持線」や「抵抗線」にする

投資家の懐具合や心理が相場の変動要因の1つとなるため、市場参加者(投資家)が儲かっているか否かは、相場を考える上で重要なポイントです。

利益あるいは損失という状態は、投資家心理に大きく影響します。

株価上昇で利益が増加傾向にあれば投資家はより積極的になり、参入する投資家が増え、投入される資金も増していきます。さらにカラ売り筋の買い戻しが加わり、結果として上昇トレンドが強化されることになります。

反対に、株価下落で損失が拡大しそうな状況の時は、投資家は損失拡大を恐れ持株を手放そうとし、そのような時は買いたいと思っている投資家も様子見を決め込むため、結果的に下落トレンドが強化されます。

こういった傾向があるため、株価が移動平均線の上に位置するのか下に位置するのかが注目されることになります。

投資家の一般的特質としまして、買った株が上昇しますと「もっと買っておけば良かった」あるいは「買い付けた時くらいの株価であればまた買いたい」と思うものです。反対に、買った株が下がってしまいますと「買値近辺に戻れば処分したい」と思う傾向があります。

前ページでご説明しましたように、移動平均線は一定期間における投資家の売買コストをあらわしています。上記のような投資家の一般的特質と移動平均線の特質から、結果的に移動平均線が下値を支える支持線あるいは上値を押さえる抵抗線となる場合があります。

このため、株価が移動平均線を下から上に突き抜けた、あるいは上位にあった株価が移動平均線を下回った時、またはトライしても上抜けたり下抜けたりできなかった時など、移動平均線と株価の関係は常に注目されることになります。

もちろん結果的にそうなるケースが多いということであり、移動平均線との関係が株価を決定するものではありません。しかし、投資家心理の状態が移動平均線と株価に影響することも事実です。

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ハロー!株式』(2016年3月8,23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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