2026年8月13日に発表された、GMOペパボ株式会社2026年12月期第2四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
2026年12月期 第2四半期 決算発表サマリー

佐藤健太郎氏:代表取締役社長の佐藤です。本日はお忙しい中、説明会にご参加いただき、ありがとうございます。GMOペパボ2026年12月期第2四半期決算説明会を始めます。
本日のサマリーです。1つ目は業績予想の修正と増配です。連結子会社の解散に伴う繰延税金資産の計上により、当期純利益は大幅な増益見込みとなりました。これを受けて、1株あたりの配当は特別配当を加え167円と大幅に増配する予定です。
2つ目は、新たな成長機会の創出です。7月にGMO SmartEC株式会社が当社にジョインしました。また、AIエージェントに選ばれるサービスとして、「ロリポップ!」ブランドから「ロリポップ! AIエージェントクラウド」「ロリポップ! デプロイナウ」「ロリポップ! ゼロトラストリンク」の3種類のサービス提供を開始しています。詳細は後ほどご説明します。
AGENDA

本日のアジェンダです。まず、第2四半期のトピックスとして増配とAIの新サービスについてご説明した後、第2四半期の決算概況をご説明します。
2026年12月期 通期業績予想の修正

第2四半期のトピックスです。本日、2026年12月期通期業績予想を修正しました。
連結子会社の解散に伴う繰延税金資産の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は、期初予想の7億3,500万円から13億2,200万円へと79.9パーセントの上方修正となります。
なお、当社の中核事業であるストック型ビジネスは堅調に推移しており、売上高、営業利益、経常利益の予想に変更はありません。
株主還元:2026年12月期 配当予想変更

配当予想です。株主還元方針に変更はありません。
今回の当期純利益の上方修正に伴い、1株当たりの配当額に特別配当74円を加え、期初予想の93円から167円へ増配を発表しました。配当性向は65.2パーセントとなります。
本日のトピックス:3つの成長戦略

3つの成長戦略についてご説明します。
1つ目は、昨年から投資している高単価・法人向け新サービスが好調で、ストック型収益が順調に積み上がっています。
2つ目は、新たな仲間として当社に加わった「GMO SmartEC株式会社」についてです。
3つ目は、AIエージェントに選ばれるサービスの提供開始です。
この3つを軸に、今後の成長をさらに加速していきます。
成長戦略① 高単価・法人向け新サービスが好調

成長戦略の1つ目である高単価・法人向け新サービスでは、ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業への投資成果が着実に現れています。
新サービスの売上高は第2四半期時点で前年同期比291.0パーセントと、約3倍の規模へと成長しました。累計提供数も前年同期比407.5パーセントと、引き続き成長を続けています。
特に、法人による「Google Workspace」の導入と「ムームードメイン」のセット契約が好調に推移しているほか、「ロリポップ! 固定IPアクセス」も法人のお客さまからの引き合いが増加しており、順調に件数を積み上げています。
今後もこの勢いを維持し、提供数のさらなる積み上げを目指します。
成長戦略② 仲間づくりの実施(会社概要)

成長戦略の2つ目は、仲間づくりです。7月1日に、スマートフォン向けフルスクリーンEC構築プラットフォーム「SmartEC byGMO」を展開するGMO SmartEC株式会社が当社に加わりました。
同社は2022年設立の会社でありながら、大手アパレル企業を中心に、100ブランド以上への導入実績を持っています。
フルスクリーンUIに関する特許も取得しており、今後はアパレル業界にとどまらず、幅広い業種への横展開によって成長を目指します。
成長戦略② 仲間づくりの実施(「SmartEC」の強み)

「SmartEC byGMO」の強みについて説明します。「SmartEC byGMO」が提供するのは、既存のECシステムの制約を受けずに、スマートフォンに特化したリッチなUIを自由に実装できる環境です。
クライアント企業は、大規模なサイトリニューアルという多大なコストをかけることなく、ブランドの世界観を体現した自由なカスタマイズが可能です。この快適な体験がコンバージョン率を向上させ、結果としてLTVの最大化に貢献しています。
このような強みが、大手アパレル企業を中心に高い支持を得ており、独自の強固なポジションを築いています。
成長戦略② 仲間づくりの実施(取引先とKPI)

実績と市場シェアについてです。現在、国内アパレルEC市場全体は約2兆7,000億円に上ります。
そのうち売上高上位20社だけで約8,000億円規模の市場が形成されています。この上位20社のうち4割にあたる8社が、すでに「SmartEC byGMO」を導入しています。
また、これまで我々が十分にリーチできていなかったエンタープライズ層が強力な顧客基盤となり、2026年6月末時点の契約ブランド数は108ブランドに達し、前年同期比216パーセントと急成長を遂げています。
今後は、アパレル領域で培ったリッチな表現力を武器に、不動産や中古車など、他業種への展開を進めていきます。
また、今回のジョインをきっかけとして、当社が持つ顧客基盤を掛け合わせることで、さらなる事業成長を実現していきます。
AIエージェント対応について

成長戦略の3つ目は、AIエージェントに選ばれるサービスの展開です。
今後、ソフトウェアは人間だけでなくAIが使用する時代へと移行します。我々はその未来を見据え、「AIエージェントと、もっとおもしろくできる。」というタグラインを掲げました。
AIエージェント時代に必要なインフラ環境を、国産サービスとしていち早く提供していく方針です。
成長戦略③ AIエージェントに選ばれるサービスの提供

具体的な取り組みとして、4月に提供を開始した「ロリポップ! AIエージェントクラウド」に続き、7月には新たに2つのサービスを提供開始しました。
これにより、AIに対しても安全な接続環境を提供する「ロリポップ! ゼロトラストリンク」、コマンド1つでWebアプリを公開できる「ロリポップ! デプロイナウ」の3つが出そろいました。
AIエージェントが当たり前に稼働する状況を想定し、それぞれの環境に最適なAIサービスを提供していきます。
成長戦略③ AIエージェントに選ばれるサービスの提供(グローバル市場)

これらのサービスが対象とする市場は、グローバルにおいても非常に大きく成長しています。
ゼロトラストセキュリティ市場は、2033年には23兆7,000億円、年平均成長率17.3パーセント、AIエージェント市場は2033年に29兆2,000億円、年平均成長率は49.6パーセント、「ロリポップ! デプロイナウ」が属するPaaS市場は2030年に46兆円、年平均成長率は21.8パーセントと、それぞれ継続的な成長が見込まれています。
我々は、これらの領域において国内でいち早くサービスを展開し、「AIインフラといえばGMOペパボ」という、国内第一想起のポジションを確立したいと考えています。
成長戦略③ AIエージェントに選ばれるサービスの提供(サービスの全体像)

我々が目指すのは、単発のサービス提供ではなく、AIエージェントに選ばれる「統合インフラ」です。
社内や現場などの非公開環境から、クラウド、インターネット上の公開環境まで、AIエージェントが24時間体制でデータ処理や業務を自律的に行える統合的なインフラを提供します。どの環境においてもAIエージェントに選ばれることで、当社サービスを「なくならない」から「なくてはならない」インフラへと昇華させていきます。
成長戦略③ AIエージェントに選ばれるサービスの提供(国内第一想起と今後の展開)

直近のサービス提供のタイムラインです。4月22日にリリースした「ロリポップ! AIエージェントクラウド」では、「OpenClaw」をはじめとする高度なAIエージェントを、誰もが安全に利用できる環境をいち早く提供しました。
7月には「ロリポップ! デプロイナウ」と「ロリポップ! ゼロトラストリンク」を提供しています。海外では、コマンド1つでWebサイトを公開できる次世代の開発プラットフォームや、場所を問わず安全な通信を提供するゼロトラストセキュリティの領域がすでに成長を遂げています。
我々は、このようなグローバルで急成長するビジネスをいち早く日本で提供しています。新サービスのリリースはこれで終わりではなく、第3四半期にも新たなサービスのリリースを予定しています。
我々がこれまで培ってきたユーザーフレンドリーなサービスと最新のAI知見を融合させることで、圧倒的なスピード感をもって市場を開拓し、国内で第一想起のポジションを確立したいと考えています。
2026年12月期 第2四半期 連結業績

ここからは、2026年12月期第2四半期の決算概況をご説明します。
連結業績です。売上高は前年同期比95.0パーセントの52億6,400万円、営業利益は前年同期比85.9パーセントの5億1,300万円となりました。
売上高と営業利益は前年を下回りましたが、金融支援事業の連結除外の影響を除けば、堅調に推移しています。親会社株主に帰属する中間純利益は、連結子会社の解散に伴う繰延税金資産の計上により、前年同期比269.5パーセントの10億7,200万円となりました。
連結業績推移(四半期ごと)

四半期ごとの業績推移です。第2四半期の売上高は26億5,000万円で、2025年9月に連結範囲から除外された金融支援事業を除くと、前年同期比で横ばいです。営業利益は2億5,000万円で、こちらも前年同期並みとなりました。
売上高(ストック型ビジネス)

成長を牽引するストック型ビジネスの状況についてです。ストック型ビジネスの売上高は前年同期比104.2パーセントと着実に成長しており、ストック売上高比率は78.1パーセントで前年同期比で7.0ポイント上昇しました。安定的なストック収益の基盤がさらに強固になっています。
営業利益の増減分析(第2四半期)

営業利益の増減分析です。前年同期の営業利益5億9,700万円に対し、金融支援事業の連結範囲除外に伴う影響がマイナス8,600万円となりました。
一方、人件費の減少により9,600万円の増益効果があり、AI活用によるコスト効率化が進んでいます。新サービスや新機能のリリースの集中に伴い、プロモーション費用が6,000万円増加しました。
この結果、当期の営業利益は5億1,300万円となりました。
2026年12月期 第2四半期 決算セグメント別業績

セグメント別の業績です。主力のドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業は、売上高が前年同期比105.1パーセントと堅調に推移し、増収増益となりました。
EC構築サービスの「カラーミーショップ」を中心としたストック型ビジネスは堅調でしたが、フロー型ビジネスでは流通額の伸び悩みが続き、苦戦しています。
ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業

セグメント別の業績を詳しくご説明します。まず、ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業です。
売上高は前年同期比105.1パーセントの32億1,500万円、営業利益は前年同期比100.6パーセントの9億6,900万円となりました。
売上高は、「ロリポップ! 固定IPアクセス」や「ムームードメイン」の関連オプションなど新しいサービスが牽引し、堅調に推移しています。特に「ムームードメイン」は関連オプションの積み上げにより、前年同期比108.5パーセントと増収となりました。
営業利益は、新サービス開発に伴う投資を顧客単価の増加でカバーし、増益となっています。
EC支援事業

EC支援事業についてです。売上高は前年同期比96.5パーセントの14億6,800万円、営業利益は前年同期比97.9パーセントの4億5,600万円となりました。
「カラーミーショップ」は利益率の高い上位プランの比率が上昇し、売上高・営業利益ともに前年同期比で増収増益となりました。一方、「SUZURI」は流通額が伸び悩み、減収減益となりました。
EC支援事業 KPI推移(カラーミーショップ)

「カラーミーショップ」のKPI推移です。第2四半期の流通額は495億円となりました。一部店舗における流通額変動の影響で、第1四半期と比較して減少していますが、「カラーミーショップ」への業績影響は限定的です。
有料店舗の顧客単価は前年から増加傾向が続いており、上位プランへの移行促進と流通額の拡大を引き続き進めていきます。
ハンドメイド事業

ハンドメイド事業の「minne」についてです。売上高は前年同期比81.3パーセントの5億5,000万円、営業利益は前年同期比89.5パーセントの5,500万円となりました。
サイト内のクリック課金型広告や月額プランは伸長したものの、流通額の減少により減収となりました。人材の最適化によりコストは削減されていますが、売上高の減少を受けて減益となりました。
以上で、本日のご説明を終わります。ありがとうございました。
