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ラキール Research Memo(1):次なる成長へ向けAI投資を前倒し

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■要約

1. LaKeel製品やコンサルティングの提供を通じ、企業のDX・AX推進をサポート
ラキール<4074>は、アプリケーションの開発・運用を支援するLaKeel事業を展開し、ユーザー企業のデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、AX(AIトランスフォーメーション)推進をサポートしている。主力は、開発・運用の基盤となるLaKeel DXと要件定義や基本設計を行うLaKeel Blu、及びLaKeel DX上で稼働する部品としてのLaKeel Appsなど製品サービスである。ユーザー企業は、自社の業務に適したシステムを、クラウド上で自ら開発し運用できるうえ、継続的なバージョンアップによってアプリケーションを常に最新の状態に保つことができる。このほか、LaKeel製品を最大限に活用するためのコンサルティングサービスや、システムの開発・保守を行うプロフェッショナルサービスなども提供している。

2. 投資前倒しなどにより通期で減益予想となったが、AI化は順調に進展
2026年12月期中間期の業績は、売上高が3,937百万円(前年同期比8.1%減)、営業損失が71百万円(前年同期は営業利益606百万円)となった。減益要因は、前期に大幅に伸長したLaKeel HRの反動減と、事業環境の一層の変化を受けて第1四半期に加速した製品への投資を第2四半期以降さらに前倒ししたためである。このため、2026年12月期業績は利益予想を修正し、売上高8,000百万円(前期比3.5%増)、営業利益0百万円(同100.0%減)を見込むことになった。ただし、LaKeel HRのAIエージェント化のリリースが視野に入るなど、先行投資は順調に進行しているようだ。なお、今後の業容拡大などを見据えて本社を移転することになり、下期に特別損失として本社移転関連費用を計上する予定である。

3. 高い柔軟性・自由度、高速開発、IT投資効率の向上、保守・運用の省力化に強み
LaKeel製品の強みは、高い柔軟性・自由度、高速開発、IT投資効率の向上、保守・運用の省力化にある。ユーザー企業は、LaKeel製品の高い柔軟性・自由度によって、機能部品(コンポーネント)を組み合わせるだけでビジネスに必要な業務アプリケーションを短期間で自ら開発できる。また、機能部品やデータが常に最新に保たれるため、IT投資効率を向上し保守・運用を省力化することができ、ユーザー企業は複雑な運用業務から解放される。そもそもAIを実装する想定で開発されているためAIに親和的で、自動化や自律化を実現しやすいというメリットもある。この結果、レガシーシステムが抱える「技術的負債」を、ビジネスとともにシステムが成長し続ける「技術的資産」へと転換できるようになる。

4. 製品戦略を軸に、2030年12月期に売上高200億円、営業利益30億円を目指す
生産年齢人口の減少やAIの進化といった事業環境変化を成長機会と捉え、同社は2026年12月期を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定した。LaKeel製品群のAI化を加速するとともに、業務の自律化を早期に実現する計画である。なかでもLaKeel HRのAIエージェント化、設計・開発を自動化するLaKeel AI Platform、業務を自律化する(仮称)LaKeel Ontology Platformが中核となる。そのため、製品戦略を軸に営業・マーケティング戦略、人事・組織戦略、財務戦略を着実に実行し、2030年12月期に売上高200億円、営業利益30億円、ROE20%以上、プロダクトサービス売上比率70%以上を目指す。なお、2027年12月期以降の数値目標の達成と業務の早期自律化に向けて投資を加速しているが、LaKeel AI Platformの投入など成果も前倒しで顕在化しているようだ。

■Key Points
・クラウド型デジタルプラットフォームLaKeel DXで企業のDX・AX推進を支援
・5ヶ年の中期経営計画を策定、2030年12月期に営業利益30億円を目指す
・2027年12月期以降の数値目標の達成と業務の早期自律化へ向け、投資前倒し

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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