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ラキール Research Memo(5):主力はLaKeel DXなど製品サービス(3)

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■ラキール<4074>の事業内容

(2) コンサルティングサービス
コンサルティングサービスでは、ユーザー企業がLaKeel製品を活用する際、最大限の効果を発揮できるよう支援している。普及と急速な進化が同時に起こっているAIは、一般企業では対応が難しく、今やコンサルティングサービスは不可欠な存在となっている。コンサルティングサービスにはDXコンサルティングサービスとデータアナリティクスサービスがあり、DXコンサルティングサービスでは、LaKeelシリーズの導入にあたり、コンサルタントがIT技術の活用方針やシステム開発・導入のロードマップ策定を支援している。社内にハイスキルなエンジニアがいない企業には、LaKeel DXを使用したコンポーネント型開発をレクチャーし、内製化を実現できるようコンサルタントが伴走している。データアナリティクスサービスでは、LaKeel Data InsightまたはLaKeel BIを導入したユーザー企業向けに、データアナリストとコンサルタントが分析を支援している。豊富な分析テンプレートを使って速やかに分析業務を推進し、実務に適用できるデータの提供やレポートの作成を行うほか、大規模データやリアルタイムデータに対して最適な集約・加工・分析方法を提案している。

(3) プロフェッショナルサービス
システム開発サービスとシステム保守サービスがあり、システムの開発や保守・運用、拡張サービスを提供している。システム開発サービスでは、古い設計や仕様、製品に基づいて構築された基幹業務システムや周辺システムを、LaKeel DXを使って新しい技術や製品をベースに置き換えるモダナイゼーションサービスを提供している。ほかに、社内に設置した機器によって運用してきたシステムをクラウド環境に移行するサービスや、ユーザーの要望に基づいたシステムのスクラッチ開発も行っている。AIに対するニーズが一般企業の間で強まるなか、AIへの対応力を強化するとともに伴走型の支援も開始した。システム保守サービスでは、システム開発サービスで開発されたシステムの運用、システムの機能を拡張するサービス、特定のアプリケーションを導入する際のサポートサービスを提供している。単なる監視や運用の代行ではなく、ユーザーに代わってオペレーションを担う業務も行っており、経験豊富なエンジニアが障害の未然防止や業務の自動化といった様々な課題の改善策を提案している。なお、システム開発サービスにシステム保守サービスを併せて提案することで持続的で安定した収益の確保に努めているほか、製品サービスとのクロスセルも進めている。

(4) 動画配信型教育サービス
動画配信型教育サービスは、教育学・心理学、専門知、映像(アニメーション)制作技術、IT技術の4つのテクノロジーをかけ合わせることで、有益な知識を「わかる知識」に変換して配信するe-learningのオンラインメディアサービスである。特徴は、労働・安全・食品・ハラスメントなど様々な分野の500種類以上ある専門的なコンテンツを、従業員教育など目的に沿って柔軟に組み立てられるマイクロ・ラーニングプラットフォームにある。また、英語や中国語(簡体字)、ベトナム語、ネパール語、ミャンマー語、ポルトガル語(ブラジル)といった多言語に対応しているうえ、2~3分のアニメーション動画にまとめているため、日本語が不得意な海外出身者にも手軽でわかりやすいと評判である。さらに、ユーザー企業による動画コンテンツの制作や視聴履歴などの進捗管理も可能となっている。財務的に製品サービスに含まれるが、アプリケーションでなく配信するコンテンツを部品と考えているため、同じマイクロサービスとはいえ他のLaKeel製品とはポジションがやや異なるサービスといえる。単価が小さいためユーザーを全国で着実に積み上げてきたが、BEP(損益分岐点)を超える兆しが出てきたため、海外展開を含めて今後に期待したいサービスである。

高収益と高成長を重視した収益モデル

3. サービスの収益モデル
製品サービスには、契約やサービスの組み合わせによって、サービスの提供を開始した時点で受領するフロー型収益のライセンスと、使用した期間に応じてサービスの対価を受領し継続的な収益となるストック型収益のサブスクリプションがある。LaKeel製品は基本的に、契約時のライセンス収入とその後のサブスクリプション収入により構成されており(LaKeel Messengerはライセンス収入のみ)、高収益と高成長を重視した収益モデルとなっている。このため同社は、特にサブスクリプションにつながるライセンスの獲得を重要視しており、AI化などにより製品ラインナップの拡充や提案強化を進めている。結果的に、新規ユーザー数の拡大や既存ユーザーも含めたARPU(1ユーザー当たりの月間売上高)の引き上げ、1%前後という非常に低いチャーンレート(解約率)の維持につながっている。

コンサルティングサービスのDXコンサルティングとデータアナリティクスはともに、サービス提供時に対価を受領するフロー型収益である。なかでもDXコンサルティングは、製品サービスの拡大を追って売上高が伸びる仕組みになっているが、人的ボトルネックがあったためそうした仕組みが十分働いていない状況となっていた。このため、足元で人材の拡充を進めているところである。LaKeel製品のAI標準搭載に伴ってコンサルティングニーズが強まっており、収益性だけでなく成長性も見逃せない収益モデルになってきた。

プロフェッショナルサービスは、新規システム開発などによるフロービジネスレベニュー(フロー型収益)と、同社が開発したシステムの保守運用などによるリカーリングレベニュー(ストック型収益)で構成されている。現状、リカーリングレベニューモデルが売上高の多くを占めて安定収益源になってはいるが、過去に開発したシステムの保守運用のため漸減傾向にある。一方、フロービジネスレベニューは、AI対応と顧客伴走型支援の提供を進めたことで、急速に売上高を増やしているところである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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