19日の日本株市場は、引き続き半導体株の底入れを見極めながらの不安定な相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが175ドル安、ナスダックは572ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は、国際通貨基金(IMF)の年次総会に合わせた対談で利上げの可能性を示唆せず、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測の後退が支えになった。しかし、AI(人工知能)クラウド企業のコアウィーブが再び大きく売られ、半導体株を中心に売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比1595円安の63925円。円相場は1ドル=157円80銭台で推移。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで65740円まで買われる場面もみられたが、米国市場の取引開始後に下へのバイアスが強まり、終盤にかけて63570円まで売られた。支持線として期待されていたボリンジャーバンドの-1σ(64120円)水準を割り込んできたことで、9月半ばにつけた直近安値(62530円)辺りが意識されてきそうである。
また、米国ではコアウィーブが再び売られたことで、AI関連企業における過剰投資や債務拡大への懸念などから半導体株の下げが目立っており、フィラデルフィア半導体(SOX)指数は8日続落となった。こうした流れからアドバンテスト<6857>やキオクシアHD<285A>、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>など、指数インパクトの大きい半導体やAI関連株は売りが入りやすく、先物市場では先回り的に売りが入ることで、インデックスに絡んだ売りに押される形になりそうだ。
日経平均株価の-1σは64260円辺りに位置している。同バンドでの底堅さが意識されてくるようだと、自律反発を狙った押し目買いも入りやすいだろう。一方で同バンドを明確に下抜けてくるようだと、仕掛け的な売りが強まる可能性はあるだろう。そのため、物色の流れとしては半導体株の底入れを見極めつつ、内需系やディフェンシブ株に向かいやすい需給状況であろう。そのほか、決算を手掛かりにした個別対応や相次ぐ情報漏洩が問題視されるなかで、サイバーセキュリティのほか、プライバシーテックやAIサイバーセキュリティなどの関連銘柄へ資金が向かいやすい。
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