東陽テクニカ<8151>は9日、スイスのQZabreと販売代理店契約を締結し、量子教育キット「Quantum Edukit」の販売を開始すると発表した。
量子物理学の基礎から応用、実験装置の操作までを実践的に学べる教育キットを提供する。
本キットは教室内での利用を想定したコンパクト設計で、設置スペースは約50cm×30cmと持ち運びが可能であり、操作も簡易なため、場所を問わず教育現場に導入できる。国内の大学や高等専門学校などの教育機関に販売し、物理学・物理工学の授業での活用を想定している。
代表的な量子センサーに用いられる、ダイヤモンドNVセンターを利用した実験型教育キットであり、レーザーとマイクロ波を照射し、その際に生じる蛍光強度の変化を検出する。蛍光強度は周囲の磁場に応じて変化するため、微弱な磁場の変化をリアルタイムで可視化・定量評価することが可能である。これにより、量子状態の重ね合わせやスピン操作、光と物質の相互作用といった量子物理学の基礎概念を、実測データを通じて理解できる。
さらに、量子センシングに加え量子コンピューティングや原子時計など量子技術を支える基礎原理の理解にもつながり、光学系・電子機器の取り扱いや基礎的な実験スキルの習得にも寄与する。導入から導入後のサポートまで同社のアプリケーションスペシャリストが対応する。
同社では、今後も世界のパートナーと連携し、量子コンピューターや量子センシングのユースケースの創出、新たなビジネスモデルの開発、人材育成に取り組み、量子技術の社会実装を推進していくとしている。
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