2026年5月15日に発表された、株式会社マイクロアド2026年9月期第2四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
2026年9月期 第2四半期累計 連結業績サマリ
渡辺健太郎氏:マイクロアド代表取締役 社長執行役員の渡辺です。本日は当社の決算説明会をご視聴いただき、誠にありがとうございます。それでは私から、2026年9月期第2四半期決算(上半期決算)についてご説明します。
連結業績のサマリーです。売上および各段階利益が大きく成長しています。この要因としては、生産性向上施策や海外事業の拡大が引き続き大きく影響しています。
売上高は前年同期比17.7パーセント増、調整後営業利益は前年同期比75.1パーセント増、経常利益は前年同期比84.0パーセント増と、非常に順調な決算となっています。
2026年9月期 通期業績予想に対する進捗

通期業績予想に対する進捗です。売上および各段階利益すべてで期初の想定を上回っています。
特に調整後営業利益の進捗率は85.1パーセント、経常利益は96.1パーセント、親会社株主に帰属する当期純利益も89.2パーセントと、ほぼ100パーセントに近い水準まで進捗しています。
2026年9月期 通期業績予想の修正

期初予想に対する進捗が好調であることから、通期業績予想を上方修正します。修正内容はスライドに記載のとおりです。
調整後営業利益は前回発表予想比で22.6パーセント増、経常利益は同じく25.0パーセント増となっています。調整後営業利益は期初の段階でも10億円を超えていましたが、今回はのれん代などを控除した営業利益も10億円の大台に乗る見込みです。
親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、まだ期中であるため、税効果や減損の可能性など、期末にならないとわからない不確定要素がある状況です。そのため、今回は保守的な予想を立て、若干の上方修正にとどめています。特にネガティブな要因があるわけではありません。
UNIVERSEの顧客属性ごとの推移と見通し

「UNIVERSE」の顧客属性ごとの推移と見通しについてです。引き続き、中小企業の顧客に注力していきます。
UNIVERSE稼働アカウント数と顧客単価の推移

「UNIVERSE」の稼働アカウント数と顧客単価の推移です。2026年9月期より他社広告プラットフォームに注力する戦略を掲げたことから、他社広告プラットフォームのアカウント数が大きく伸びています。
将来の成長イメージ

将来の成長イメージです。これまで短期目標として1年後から2年後の営業利益15億円と設定していましたが、今回の上方修正により営業利益が10億円を超えたことで、今後1~2年後の営業利益15億円が射程圏内に入ってきました。
引き続き、営業利益15億円の達成に向けてしっかりと進んでいくとともに、その次の目標設計も開始しています。
今までの生産性向上施策とリソースの最適化

2025年9月期から生産性向上施策を進めており、一定の成果が出てきています。この全体戦略について、あらためてスライドのグラフにあるスマイルカーブをベースにご説明します。
こちらのグラフは、縦軸が付加価値・収益性を示しており、上に行くほど付加価値・収益性が高くなります。横軸は、上流の企画設計から最終的にお客さまに届けるまでのバリューチェーンの流れを表しています。
当社のビジネスにおいては、まず、グラフ左側の上流部分に該当するのが商品企画・技術基盤です。当社はデータを活用する企業であり、データを基にした商品企画や商品開発を行っています。また、すべて自社開発で進めているため、広告配信やデータ管理のインフラといった技術基盤も上流の高付加価値部分に位置しています。
次に、グラフの中央下に位置するのが低付加価値業務です。広告運用やレポーティング、一部のシステム開発など、付加価値がそれほど高くない部分については、2025年9月期よりAI化・自動化を進めています。
グラフ右側は、最終的にお客さまに届ける最下流の部分になります。当社では顧客との関係性を構築する領域と位置付けており、国内7拠点の営業ネットワークと海外3拠点の海外ネットワークがこの領域に該当します。
AI時代における事業戦略

AI時代における事業戦略です。昨年から取り組んでいるAI活用によって生産性をさらに向上させます。その結果、浮いたリソースを用いて、今後はグラフの両端に位置する「データ経済圏の拡大」および「国内・海外の拠点」の高付加価値領域をさらに強化し、最大化していきます。
領域毎の基本的戦略

当社はAI化を積極的に進めていますが、今後、世の中ではAIに代替される領域がますます増えると考えています。当社では、AIに代替可能な領域の自動化をいち早く進め、その成果を経営結果に反映させています。
今後はこの取り組みをさらに加速することで、生まれたリソースやAIに代替されにくい領域へ再配分し、投資を拡大していきたいと考えています。
具体的には、AIツールを活用した業務効率化を進めるとともに、システム開発自体もAIネイティブ化し、AIを前提とした開発体制への変革に取り組んでいきます。
さらに、こうした取り組みによって創出されたリソースや利益を活用し、商品企画や技術基盤においては、データを軸にした新規事業への投資を継続していきます。また、その周辺領域におけるM&Aも増やしていく方針です。
顧客との関係性においては、現在、海外3拠点・国内7拠点と、同業界の中でも比較的多くの拠点を展開していますが、今後は引き続き拠点の拡大と人材強化に取り組んでいきます。
こうした取り組みをビジネスチャンスととらえ、今後さらに投資を進めていきますが、私たちが注力し投資を行う領域は、AIに代替されにくい領域であるという点が重要なポイントであると考えています。
2026年9月期 第2四半期 連結業績まとめ

第2四半期の連結業績のまとめです。売上高および各段階の利益は予想を上回る結果となり、上方修正を行いました。主な要因としては、生産性向上施策が引き続き継続的に業績に寄与している点が挙げられます。
また、2026年9月期のテーマである「他社広告プラットフォームの拡大」という戦略も、現状では計画どおりに推移しています。今後は、生産性向上施策の継続とともに、新しい事業への投資も進めていきます。そして、営業利益15億円を見据えた次の準備も徐々にスタートしていく予定です。
UNIVERSEのデータ経済圏拡大~他社広告プラットフォーム~

ここからは、サービスごとの業績のハイライトについてご説明します。
まず、データプロダクトに関してです。これまで自社の「UNIVERSE」広告配信プラットフォームのみで展開していた当社のデータを、2026年9月期から「Facebook」や「Instagram」など他社の主要な広告プラットフォームにも展開していくことに注力します。
2026年9月期におけるサービス区分の変更に関して

他社広告プラットフォームへの展開に伴い、サービス区分をスライドのとおり変更しました。
データプロダクトの売上・粗利推移

データプロダクトの売上・粗利推移です。引き続き好調で、売上高は前年同期比13.0パーセント増、売上総利益は前年同期比18.2パーセント増となっています。
UNIVERSE ~自社プラットフォーム~ の売上・粗利推移

「UNIVERSE」における自社広告プラットフォームの売上・粗利推移です。売上総利益が前年同期比7.7パーセント増となり、順調に利益が増加しています。
データプロダクト「UNIVERSE」の業種特化製品

業種特化製品では、引き続きBtoBの「シラレル」、人材領域の「マーブル」が安定して成長しています。
UNIVERSEにおける業種毎のシェア

業種ごとのシェアに大きな変化はありません。
UNIVERSE~自社プラットフォーム~のKPI – 稼働アカウント

自社広告プラットフォームの稼働アカウント数は、前年同期比で8パーセント増加し、安定的に拡大しています。
UNIVERSE ~他社プラットフォーム~ の売上・粗利推移

他社広告プラットフォームの売上・粗利推移です。2026年9月期はこの分野に大きく注力しており、売上高は前年同期比52.5パーセント増、売上総利益は前年同期比67.7パーセント増と、戦略どおり大きく拡大することに成功しています。
UNIVERSE ~他社プラットフォーム~ のKPI – 稼働アカウント

他社広告プラットフォームの稼働アカウントです。アカウント数は前年同期比24パーセント増と、大きく拡大しています。こちらも戦略どおり順調に推移しています。
コンサルティングの売上・粗利推移

続いてコンサルティングについてです。国内のメディア向けコンサルティングサービスおよび海外コンサルティングサービスともに順調に伸びており、売上高が前年同期比24.1パーセント増、売上総利益が前年同期比34.6パーセント増と、非常に好調な推移を見せています。
コンサルティング-メディア向け

国内のメディア向けコンサルティングサービスの売上高は前年同期比32.3パーセント増、売上総利益は前年同期比17.3パーセント増となり、この1年間で非常に順調に成長を続けています。
コンサルティング-海外

海外コンサルティングサービスでは、IPコラボ商品が大きく寄与し、売上高は前年同期比17.5パーセント増、売上総利益は前年同期比49.8パーセント増と、特に売上総利益が大きく伸びています。
オルタナティブデータ事業の進捗

最後に、オルタナティブデータ事業についてです。マーケットの変動が激しい状況が続いていますが、第2四半期もしっかりと1,306万円の利益を計上しました。上半期累計では3,275万円の利益を上げており、順調に利益を積み上げています。
総合データカンパニーに向けて

事業のアップデートです。当社はtoBだけでなく、toCにも注力し、データ資産の拡大を図りながら総合データカンパニーを目指すというビジョンを掲げています。
海外事業のオフライン展開の開始

今回の新しい展開についてです。海外事業のオフライン展開を進める中で、流通戦略室を新設し、インバウンド(訪日外国人)向けのオフライン分野を強化しています。第1弾として、スギ薬局と提携しました。
訪日外国人が日本に来た際、ドラッグストアは頻繁に訪れる場所であり、非常に価値のある場所です。この場を活用し、マーケティングを強化していきます。
▼店舗をメディア化し、流通小売企業とメーカーを繋ぐ「流通戦略室」を新設
https://note.com/microad_ir/n/nb17f11cfc56a
▼「流通戦略室」、スギ薬局と連携した訪日台湾人向けマーケティング支援を開始
https://note.com/microad_ir/n/n7d8c959ee94e
次に、アウトバウンドについて説明します。台湾でPAL FILLER社の買収を行いました。同社は中華圏、主に台湾で、日本企業の実店舗運営を支援する会社です。
これにより、日本企業が海外で自社商品を販売する際に、オンラインではなくオフラインで現地の店舗運営をサポートすることが可能となります。
先ほどIPコラボ商品の成長についてお話ししましたが、これまではオンラインで販売していた商品を、今後はオフラインとして店舗でも取り扱うことが可能になります。これにより、お客さまのマーケティング支援に役立つほか、当社自体のコラボ商品も実店舗で販売できるようになり、今後オフライン事業の強化を図る考えです。
▼子会社IP mixer、台湾で日本企業の実店舗運営支援を展開する「PAL FILLER」を完全子会社化
https://note.com/microad_ir/n/nc89943a7c3f5
TikTok関連事業 アップデート

TikTok Shop関連事業では、新たにD2Cブランド「パルス食堂」を開始しました。また、新たにYouTubeチャンネルも開設しています。
▼子会社UNIVERSE PULSE、冷凍食品ブランド「パルス食堂」を始動し食品事業へ参入
https://note.com/microad_ir/n/nc0d0e1670815
▼子会社UNIVERSE PULSE、登録者76万人超の子育て支援YouTubeチャンネル「うたスタ」と連携し、TikTok LIVEで新番組を開始
https://note.com/microad_ir/n/naa8fc3aa755a
株主優待制度の新設について

最後に、株主優待制度の新設についてです。2026年3月に初めて株主優待を実施しましたので、その結果をご報告します。
株主優待制度の導入による効果に関して

まず、株主数全体の推移ですが、株主数は前期末比で15パーセント増加しました。なかでも、株主優待対象となる株主さま、すなわち800株以上を保有する株主さまは前期末比で28パーセント増と大きく拡大しています。全体平均を大きく上回る、倍近い拡大となったことから、株主優待の効果があったと分析しています。
また、スライド中央のグラフに記載のとおり、800株以上を保有する株主さまについては、全体の38パーセントが新規購入を行い、買い増しは8パーセントに上りました。このことから、株主優待をきっかけに新たな株主さまが当社の株主となったことが読み取れると思います。
さらに、流動性の向上についても、一時的な話題にとどまらず、しっかりとベースが上がっているため、一定の効果があったと評価しています。
今後は株主優待に限らず、株主さまの総数を増やし、流動性の向上に努めていきます。
投資家向けYouTubeチャンネルの開始

併せて、投資家向けのYouTubeチャンネルも開始しました。こちらにはフリーアナウンサーで個人投資家の佐田さんをお迎えしています。
決算説明ではフォーマットが定型化して堅い内容になりがちなため、少しでもわかりやすい内容をこのチャンネルを通してお伝えすることで、株主さまの裾野のさらなる拡大を目指しています。また、既存の株主さまにも、マイクロアドという会社をより深く知っていただくきっかけとなればと考えています。
決算発表後には第2回の配信も予定していますので、ぜひこちらもご覧ください。
▼マイクロアドYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@microad_pr
以上で私の決算説明を終わります。本日はご清聴いただき、誠にありがとうございました。
