■事業概要
2. 「rakumo」サービスの特徴
rakumo<4060>の事業は、Google、Salesforce及びAvePoint Japanとの強固なパートナーシップを基盤としている。このため、Google、Salesforce及びMicrosoftのプラットフォームの仕様に合わせた製品開発及びメンテナンスが重要となる。ただし、同社は、多岐にわたるサービスラインナップとカバー範囲を確立しており、これが新規参入に対する障壁となっている。
同社が提供するGoogle向けSaaSサービスは、Google Workspace上で提供される業務支援ツールで、カレンダーや経費精算などプロダクトのカバー範囲も広く、多種多様なクライアントのニーズに対応可能な柔軟性を持つ。また、製品間のシームレスな連携により、重複入力や重複対応が不要となり、ユーザーの効率性の向上や作業ミスの低減につながっている。加えて、「rakumo」の導入によりセキュリティを確保しながらスムーズな業務運営が実現できる点も、企業にとって大きな価値である。こうした多機能かつ統合的なサービスは顧客の利便性を高め、長期的な利用を促している。結果として、同社は高い顧客定着率を維持しており、安定したサブスクリプション収益基盤を形成している。
同社が再販するMicrosoft向けSaaSサービスの特徴は、Google版rakumoと同様、現状はMicrosoft 365上でカレンダーを含めた3つのプロダクトを展開している。また、AvePoint Japanと連携してワークフローの年内でのリリースに向け開発を進めている。なお、Google版の提供に加えてMicrosoft版を再販できるようになったことにより、Google Workspaceを利用していないことで「rakumo」の販売ができなかった顧客に対しても販売ができるようになり、プラットフォームの変更により解約となっていた顧客への解約抑制にもつながること、プロダクトが追加されることによるパック販売の開始など多面的な業績への寄与が期待される。
3. ビジネスモデル
主要サービスである「rakumo」の収益モデルは、継続的なサービス提供を前提とするサブスクリプション型である。収益が継続的に積み上がるストック型ビジネスとしての安定性を持ちながら、新規契約数の増加により高い成長も見込める。年間契約が主体で料金を一括前払いで回収するため、キャッシュ・フローの安定性が高いことも特徴である。
また、販売代理店(販売パートナー)との密な連携に加え、インターネット経由の直接販売(インバウンド)の両軸で販売を実施することで、効率的な販売体制を構築している。販売パートナー経由の取引では、販売パートナーへの卸売額が同社の売上高となるため、販売パートナーの取り分は売上高に含まれない。加えて、SaaSサービスは売上原価が比較的小さく、売上高の大半が売上総利益となる事業構造を有する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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