「勉強だけしてればいい」と育てられた子が中学で陥ったある地獄

shutterstock_201252254
 

失敗続きの我が子をみて、「苦手は捨て得意な面だけを伸ばそう」と思い切る教育の発想転換ですが、時としてそれはマイナスに働いてしまうこともあるようです。今回、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんのもとに届いたのは、「中学生の息子が学校に馴染めないのは幼少期の誤った教育にあるのでは」と切羽詰まったお母様からの相談。パピーさんが、母親の「ある勘違い」を指摘しつつ送ったアドバイスとは?

自信を失い不登校に?

こんばんは。パピーいしがみです。

さて…今日のメルマガですが、以前、とても悩んでお返事したご相談内容についてお話しさせて頂こうと思います。

私が「運動は大事ですよ」「乗り越えることがプラスになりますよ♪」とお話ししているのはこのメルマガをお読みの方でしたらご存じだと思います。ところが、苦手な事はやらない乗り越える事はしてこなかった。「勉強だけ頑張ればいい!と育てていた子が、中学になってその勉強さえも挫折してしまった…と、そんな相談を頂いたのです。

今日はそんなご相談の内容と、ご報告をご紹介します。

パピーさん、初めまして。中学1年生の男の子の母です。ハンドルネームはミーコとさせてください。今回、どうしてもパピーさんにご相談をさせて頂きたいと思って、講座を申し込みました。問題は私にある事はよく分かっています。でもパピーさんなら何とか解決できるアドバイスを下さるのではないか?とすがる思いでご相談をさせて頂きました。

 

私の悩みは、息子が自信を完全に失い「学校に行けない」と言い出した事です。子供が2歳ぐらいから、私は早期教育に取り組み、英語や知育教室など、いくつもの教室で学ばせました。3歳からはピアノ、バイオリン。4歳からはスイミング、体操もやりました。

 

ですがピアノ、バイオリンなどは「練習がイヤ、上手くできないから止めたい」と、1年ほどで止め、それじゃあ体力を…と思って始めたスイミングでも、後から入ってきた子に級を抜かされ「もう行きたくない」となり、「それなら体操は?」と思って始めたものの「手の皮がむけて痛いからもう辞めたい」と。

 

そして私は「やりたくないのなら」と習い始めてはすぐに止める…という事を繰り返してしまいました。その時の私は「苦手な事を無理するより、得意な事を頑張ればいい」と思っていたからでした。実はこの言葉、さまざまな子育ての本の中には何度も登場していましたし、私も親にそう言われて育ち、鵜呑みにしてしまっていたのでした。

 

習い事だけではなく、幼稚園での凧揚げも、コマ回しも、竹馬も。小学校の縄跳びも、逆上がりも…「できない・やりたくない」と言えば、「苦手な事より得意な事を伸ばそう」と、結局、逃げる事ばかりを選択してきてしまったのです。その言葉は私にとっても、親としての努力をしなくていい都合の良いフレーズになってしまっていました。

 

でもパピーさんは、過去のメルマガを読んでも「苦手な事を無理するより、得意な事を頑張ればいい」などとは一度も言われておらず、それどころか「簡単に諦めない」「親も一緒に乗り越える」と何度も繰り返し言っておられます。今になって、私の子育てが間違いだったと分かり、愕然としています

 

「得意な事を頑張ればいい」

 

子供にとって得意な事は勉強だと私は思っていました。どんなに運動ができなくても、勉強を頑張って自信をつけてくれれば、それでいい…と思っていて有名塾に通い、勉強時間を増やし、難関私立中学を受験して、めでたく合格しました。

 

しかし、喜びもつかの間で、入学後1ヵ月、2カ月…と月日が経つごとに、息子の元気が失われていきました。「どうしたの?」と聞くと「周りが優秀過ぎて、頑張っても付いていけない」と言い出したのです。塾にも通っていますし、睡眠時間を削ってまで頑張っています。

 

「得意」だと信じて頑張ってきたものが、簡単に打ち砕かれ、たった一つの自信も失い、夏休みを過ぎた今、「学校に行きたくない。僕には得意なものが何もない」と言うようになってしまい、勉強にも全く身が入りませんし、頑張っていた塾も「無駄だからやめたい」と言っています。

 

あまりの自信の無さに、このまま不登校になってしまうのではないか?たった一つしか残されていなかった勉強でさえ挫折してしまったら、この子はどうなってしまうのか?と毎日、青白い顔を覗いては心配する日々です。今、こうなって「苦手な事を無理するより、得意な事を頑張ればいい」は嘘だったんだ。妄信した自分が馬鹿だった、私が子供をダメにしてしまったと悟ったのでした。

 

今、パピーさんのテキストを読んで思う事は、こんなになる前に気付かなかった自分の愚かさと、都合のよい言葉を妄信して、親としての努力を怠ってしまった自分への後悔ばかりです。こんな状態になってパピーさんに泣き付き、ご迷惑だとは思いますが、何とか子供を復活させてあげられる事はできないしょうか?

 

何か一つでもアドバイスが頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

このメールを頂いて、私の本音は「これは困ったぞ」でした。と言いますのは、常に苦手な事を避けてきた…とすると、子供にとって今回の挫折はあまりにも大きすぎて、乗り越えることができるかどうか何とも言えなかったからです。

幼稚園の頃から「嫌だったら止める」を選択してきてしまった子が、たった一つ残された勉強でもダメだったと思ったら、生きる希望を無くしてしまうかもしません。

print

  • 「勉強だけしてればいい」と育てられた子が中学で陥ったある地獄
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け