池田教授が嘆く。忖度学者と役人の利権優先でPCR検査が進まない現状

 

PCR検査を無闇に増やすと保健所がパンクするという難癖は、PCR検査を保健所を通さないで済むようなシステムにすれば即座に解決する。文科省の管轄の理化学研究所や大学の医学部、理学部などではPCRは日常的に行われており(PCRは分子生物学の研究に必須のアイテムなのだ)、COVID-19のPCR検査をしてくれるなら、検査にかかる費用以外にも研究費を特別に配分すると言えば、民間の検査機関に回すまでもなく、かなりの検査件数を稼ぐことができるだろう。

しかし、コロナ対策を独占したい厚労省は、文科省が前面に躍り出てきて脚光を浴びると、予算の配分その他の自分たちの省益が脅かされるので、何としてもこれを阻止したい。かといって、厚労省傘下の病院などのコロナ検査のキャパは限られているので、御用学者にPCR検査を拡げるのは無意味などと宣伝させているわけだ。

もちろん、何の症状もない人に無理に検査をする必要はないわけだが、検査が必要な人に対しても検査ができない現在の状況は異常である。症状が軽くても、本人が検査を希望したら速やかに検査が受けられるシステムがあった方がいいに決まっている。インフルエンザの検査は多少怪しければ、すぐ受けられるわけで、何のかんのと非合理的な理由を付けて、必要な人に対しても、簡単に検査ができない現行のシステムは早急に改善する必要がある。日本が開発した全自動のPCR検査装置があるのだから、これを導入すれば、検査するのに特別な技術はいらない。(メルマガより一部抜粋)

image by:soraneko / Shutterstock.com

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