女性の命を救えぬ日本の男たち。「AEDでセクハラ」懸念はデマか女の自業自得か?

2020.11.16
by tututu
 

女性はAEDを使ってもらえない。研究データも

実際に倒れた人が女性だったことを理由にAEDが使われなかったという事態は起きている。

あるスポーツ大会に参加していた女性が突然意識を失って倒れた。AEDは用意されていたものの、関係者が男性だったことから使用せず、119番を要請。一命は取り留めたものの、女性には重い意識障害が残り、寝たきりの生活になってしまったとNHKが報じている。

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このような事態も発生していることから、「AEDを利用するとセクハラ行為となりかねない」という議論がネット上で巻き起こっているが、厚生労働省は人命救助のためにAEDを使用した場合、悪意や重過失がない限り刑事、民事ともに責任を問わないと発表している。

医師以外の人でも正当な理由があれば医療行為として認められており、実際にセクハラで訴えられることはないという“お墨付き”だ。

しかし、それが広く認知されていないこともまた事実。

京都大学などの研究グループが2019年に発表した報告によると、倒れた人が女性の場合、男性よりAEDが使われにくいデータが明らかになっている。

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日本では多くの人が心臓突然死で命を失っており、その数は1年間で約7.9万人。1日で約200人、7分に1人が心臓突然死で亡くなっている。日本AED財団によると、AEDを用いて電気ショックが行われれば、約6倍の人の命が救えるという。

心停止の状態で放置していると、1分経つごとに約10%ずつ救命率は下がっていくといわれる。本来、命を助ける行動にためらいなど必要ない。男性側の意識向上はもちろんだが、女性まで含めた国全体として、もっと何かできることはないだろうか。

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