「全集中」は偉大なり。怠惰な自分の“逃げグセ”を矯正する方法

shutterstock_661696036
 

やると決めたことを続けられない上に、できなかった理由を探してしまうという経験のある方、少なくないと思われます。そんな怠惰な自分を変える方法、ないものでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、サボることに対して人がしばしば行う「自己正当化」ができなくなるトレーニングをレクチャーしています。

怠惰を直すトレーニング

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

私たちは、基本的に怠惰です。努力をしようとしても、すぐにくじけそうになります。「毎日勉強を1時間しよう」と決意しても、すぐに続かなくなります。

その際、必ず行われるのが、「自己正当化」です。

  • 今日は仕事が忙しかったから、休みにしよう
  • 上司に厳しく叱られて気分が乗らないから、休みにしよう

などと、サボることに対して自己正当化を行います。そうしないと、くじけてしまった自分を受け入れなければならないために、自尊心が傷ついてしまうからです。

偉大なベースボールプレーヤーであるイチロー選手も、くじけそうになったことがたくさんあったそうです。特に気持ちが不安定な状態にあった時は、普段続けていることを放棄したくなった、と言います。しかし、そこは「頑張って続けた」、ということです。

彼ほどの人ですら、頑張る必要があったのですから、もともと怠惰な私たちは、よほど頑張らなければ、努力を続けることができないでしょう。私たちがサボる時に行う「自己正当化」をしないようにするトレーニング方法があります。

その一つは、筋トレです。

但し、条件があります。

  • 必ず決まった周期で行うこと
  • 毎回、限界まで追い込むこと
  • 記録をつけること
  • 一人でやること

です。

たとえば、「今日はやる気がでないな」と思っても、結果を記録しますので、手を抜くと、前回の記録よりも劣った記録をつけなければならなくなり、自尊心が傷つきます。

他人とやると、他人の影響を受けますし、自己正当化の理由になったりします。しかし、一人だと、自分と向き合わなければなりません。

つまり、ごまかしがきかないわけです。自己正当化しようとしても、劣った記録をつける際の傷つく自尊心を考えると、全力を出さざるを得なくなるわけです。

私は筋トレのおかげで、自分をごまかして自己正当化する機会が減りました。筋トレでなくてもいいのですが、スポーツ全般というわけではありません。

  • 必ず決まった周期で行うこと
  • 毎回、限界まで追い込むこと
  • 記録をつけること
  • 一人でやること

この条件を満たすものであることが必要です。たとえば、長距離走は難しいのではないでしょうか。毎日全力を出し切っていたら、ヘトヘトですね。

限界まで追い込む、という部分は、全集中でもいいです。たとえば、「1分間で、●●を●回行う」(だんだん回数は増えていく)というものでもいいです。とにかく自分の全力を出す、ということです。

こういうごまかしがきかないことを習慣にすることで、イチロー選手には及ばないとしても、少しずつ怠惰な自分を矯正していくことができると思います。

今日は、ここまで。

image by: Shutterstock.com

谷原誠この著者の記事一覧

人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 弁護士谷原誠の【仕事の流儀】 』

【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

print
いま読まれてます

  • 「全集中」は偉大なり。怠惰な自分の“逃げグセ”を矯正する方法
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け