夏バテは「下痢」を増やす。鍼灸師が教える身体の仕組みと回復食材

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冷たいものを飲みすぎてお腹を下しがちの夏。梅雨明けから暑さが続く間はいつも下痢ぎみという人も少なくないようです。今回のメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、著者で鍼灸師ののぶ先生が、夏場になぜ下痢をしやすいのか、身体の仕組みとそんな体調のときに効く食べ物について教えてくれます。

夏場の下痢

【夏はそもそも下痢しやすい】

暑くなると汗をかきます。体温調整の汗ですね。暑い日に涼しい部屋で過ごしていると、頻尿になります。涼しい部屋で汗をかけない分、利尿することで体温調整をするわけです。

体温が急に下がるとき、体温調整の方法は下痢となります。汗や尿のように水に分離できる体力がない時、人は下痢をすることで体温調整するわけです。
※元気の余っている人はのぼせが強くなった時、鼻血を出して体温調整することがあります。

【疲れていても下痢をする】

夏バテして体温が下がると下痢をしやすくなります。お腹に抱えているのが負担になるので体温調整とは関係なく、身軽になるために下痢をするわけです。疲れているときにうっかり食べすぎてしまうと、夏バテの下痢が止まらなくなります。お腹がポッコリ出て夏バテの食べすぎの時には、食事量を軽くするのがおススメです。

また、回復を高めるためにお腹を温める消化の良いものに献立を変えるのもよいですね。お粥や雑炊などがおススメ。食欲のない時は梅干しがよいですね。食欲があるのなら、鶏むね肉や卵などアブラの少ないたんぱく質を補うとよいでしょう。

元気があるならニラやネギなどの香味野菜を加えることで、お腹の元気も高めることがかないます。ショウガの辛みはおなかを温めるからよいのですが、コショウは胸を、唐辛子は血流を温めるのでのぼせの原因になるから控えたほうが良いです。

【頻繁な下痢は医療機関受診を】

夏バテして頻繁に下痢することがあります。湯たんぽなどでお腹を温めても下痢が止まらない。温かい水分補給をしても下痢が止まらない。こんな時は脱水が心配なので、医療機関を受診することをお勧めします。

梅雨明けから異常な暑さが続きます。今週は梅雨の戻りで高湿度。体調が揺さぶられて夏バテも自覚している以上に進んでいることがあります。くれぐれも無理なく、脱水にも注意して、下痢などの体の声に耳を傾けるゆとりある時間をお過ごしください。

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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