すっきり爽やかな秋を前に秋雨前線や台風による湿気に覆われる日本列島。湿気は人の体にも冷えやむくみを起こします。今回のメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、鍼灸師ののぶ先生が湿気による冷え対策と、体から湿気を追い出すふくらはぎの伸縮運動の仕方を教えてくれます。
秋雨対策は引き締め
【湿気はもたれる】
夏の梅雨同様、秋の長雨シーズンも湿気の影響で筋肉が冷え、血流が停滞してむくみやすくなります。体内にこもる湿気と体のこわばりや血行不良を改善するには体を引き締めることが必要です。
【湿気は足元から】
徐々に寒くなっていく秋。暑さ寒さも彼岸までというからぼちぼち肌寒さがしっかり感じられるようになります。加えて雨降りや湿気っぽい日が続くと足元から体は慢性的に冷え続ける。冬の寒さほど冷えを感じませんが、それでも1日中足腰が冷え続ければ十分体調を崩す負担となる。冷えやむくみを感じるところは1枚多めに衣服を重ね着するとよいです。
- 足首であれば靴下
- ひざ下であればレッグウォーマー
- 腰やお尻であれば腹巻
【体の除湿はふくらはぎで】
体内にこもる湿気は足元のポンプを十分に働かせることでかないます。ふくらはぎの伸縮運動を頻繁に行うことで体の除湿は適います。
- カーフレイズ
肩幅に足を開いて立ち、つま先立ちになってふくらはぎを引き締めます。
これを一日のうち気が付いた時に頻繁に行うことで全身の血流がよくなり、足元の湿気によるこわばりや冷え対策がかないます。お腹が冷えやすかったり頻尿の人にも効果的。
カーフレイズのように繰り返しつま先立ちになるのもよいですし、つま先立ち歩きを試してみてもよいですよ。つま先立ち歩きになるとき、膝が曲がらないように注意しましょう。膝が曲がってしまうと膝関節を傷める原因になります。
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