オール電化はオワコン?真冬の電気代暴騰で「電気vsプロパンガス」論争が再燃。いざというとき家族の命を守るには…

2023.01.13
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by たいらひとし
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電気代の高騰で庶民が悲鳴をあげている。ANNニュースによると、5日にマイナス23.2℃を記録した北海道・遠軽町の夫婦2人暮らし世帯のオール電化住宅の電気代が「7万6000円代」だったと報道。ここに引っ越す前まで夫婦の冬の光熱費はガス代含めて6万円以内だったというから、どれだけ電気代が高騰したかがよく分かる。災害に強く、ガスに頼らずクリーンで快適に過ごせるとして大人気だった「オール電化住宅」。しかし、停電の際には全ての機能がダウンすることが判明し、さらに電気代の高騰でメリットが感じられなくなってきている。オール電化はすでにオワコンで、再びガスとの併用を考えた方がいいのだろうか? オール電化とガスのメリット、デメリットを比較・検証してみた。

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結局どっちがいいの?オール電化vsガス論争

オール電化住宅が急速に広まったのは、阪神淡路大震災後の2000年代からだった。

阪神淡路大震災では、ガス漏れやガスによる事故があり、安全装置機能がまだ不十分だった時代には家庭でもガスの付けっぱなしによる火事やガス漏れ事故などが頻発していた。

それに比べて「IH調理器」は、火を使わず安全に調理できて掃除も楽ということもあり、主婦の憧れの的に。

そして、これに「オール電化の方がガスよりも光熱費が安くなる」という謳い文句が加わった。

ガスとの併用の場合、電気とガス両方の基本料金を払わないといけないが、オール電化の場合は電気だけの基本料金だけで済むから料金が安くなるというのだ。

オール電化はナシのナシ?ガス料金も値上げの現実

しかし、ここで電気とガスの基本料金をきちんと調べる人は少ない。

愛知県で工務店を営む「つぼいまこと氏」のYouTubeチャンネル「つぼいのまこと」では、「オール電化vsガスは、オール電化がナシよりのナシだ」と断言する。

オール電化だと基本料金が1本化されるというが、もとから電気の基本料金の方が割高。

ガスは使えば使うほどガス料金が安くなるのに対し、電気料金は使えば使うほど価格設定が高くなる仕組みになっているという。

それでは、ガスの方が圧倒的に安いかというと、実は電気料金だけでなくガス料金も軒並み値上げとなっている。

そもそも電気料金はKWh、ガス料金は㎥で換算されるので単純には比較できないのだ。

YouTuberが電気とガスを比較検討。結果は?

YouTube「ズボラーの物価高対策さとうまな」チャンネルでは、電気とガス料金を熱量の単位でJ(ジュール)に変換して比較検討。

2023年の1月の単価で、一番安い従量電灯の価格と都市ガスの一番高い単価を比べると、電気代25.5円、ガス代18.32円となった。

また高熱費の高騰による国の補助金がおりることを計算に入れた2023年2月の単価でも、電気代18.5円、ガス代15.08円という結果になっている。

しかし、これは都市ガスによる計算で、都市ガスは人口の多い地域だけに利用が限られており、地方のほとんどの地域はプロパンガス使用になる。

「都市ガスなのにプロパン並みの高さ」嘆き節も

また料金が安いイメージのある都市ガスだが、ネットの声では「都市ガスなのにプロパン並の料金」と、地域によってガス料金には大きな開きがあるようだ。

プロパンガスは運搬するコストがかかることから、都市ガスより割高になり、会社によってその料金がまちまちになる。

地域によってはオール電化にする方が高熱費が安くなる場合もあり、地域や住む人それぞれの状況により、どちらが得なのか変わってくるようだ。

冒頭のANNニュースに登場した北海道の遠軽町の夫婦が、光熱費を比較して購入したのは石油ファンヒーターだった。同じように値上がりしているとはいえ、暖房の電気代よりも灯油の方が安いと判断したからだった。

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