政治家やキャリア官僚、大企業、マスコミが結託して日本国を衰退に導く惨状に警鐘を鳴らしている、元国税調査官の大村大次郎氏。最近は“我が国の悪政の元凶”たる財務省の問題点を徹底追及して注目を集めているが(第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回)、今回は趣向を変えて日本の国民病「花粉症」の闇に迫る。鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血――多くの国民が苦しむつらい症状の隠れた原因とは?(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)
花粉症の原因はスギ花粉「だけ」というミスリード
この季節は、花粉症が大変ですね。
日本人の約3人に一人は症状があるとされ、今や日本の国民病となっている「花粉症」。春先から夏にかけて、鼻水やくしゃみなどに悩まされ、多くの国民にとって厄介な病気です。
この花粉症にも、非常に嫌な話があるのです。
国民この花粉症の原因は、植物の花粉(主にスギ花粉)だとほとんどの国民は思っています。
たしかに花粉が原因の一つであることは事実です。
しかし、もう一つ大きな原因があるのす。
それは「排気ガス」などの大気汚染です。特にディーゼルエンジンによる排気ガスが、花粉症の大きな原因となっているのです。
大気汚染が介在することで、花粉のアレルギーを増幅させ、多くの人々に花粉症の症状を生じさせる要因となっているのです。
このことは、筆者が特別なルートを使って入手した極秘情報などではありません。国立環境研究所や国立大学などで研究が進められ、公表されていることなのです。
興味のある方は「花粉症 排気ガス」などで検索してみてください。
真犯人は「排気ガス」、花粉飛散予報であなたの花粉症は防げない
地方の山奥に住んでいる人は、スギ花粉が多いはずなのに花粉症は少なく、地方から都会に出てから花粉症になったという人も多いはずです。
実際に、スギなどの樹木面積が広い東北や九州では、花粉症の人口が少ないのです。
また大きな道路沿いの住民の方が花粉症になりやすいという調査結果もあります。
しかも花粉症は、1960年代以降に見られるようになったのです。つまり研究結果だけではなく状況証拠も揃っているのです。
しかし、これらの事実はほとんど知られておらず、単に「日本は花粉が多いから花粉症になる」と思っている人がほとんどです。
テレビのニュースなどでも、毎日の花粉の量を予想して警戒を呼び掛けたりしているのに、排気ガスの影響などに言及することはほとんどありません。