日経平均3万円台を回復し、株式投資が注目を集めています。それでも、「家族に反対されるので投資はできません」という方がいます。預貯金だけで、望む人生を歩めるのかを考える必要があります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
家族がいても「自分のお金は、自分のお金」
「家族に反対されるので投資はできません」。投資は危険なものと思っている方が多く、このように言われる方も多いです。
でも、自分のお金で投資をするのでしたら、家族の反対なんて関係ないのです。
家族であっても「自分のお金は、自分のお金」なんです。
ご主人が亡くなったら相続税がかかるのですから、自分のお金で老後資金を作っておくべきなのです。
特に女性の方が統計上で長生きですから、結婚していても「最後はおひとり様」の可能性が高くなっています。自分のお金を運用するのですから、家族の反対なんて関係ないわけです。
預貯金だけでは、どう試算しても不足する
私の場合も、家族の反対はありました。
先日、古い資料を整理していたら、投資を始める前の、教育費の不足分を計算したエクセルが出てきました。不足分のピークは長女が大学に入学、次女が高校入学の時です。
その頃は、毎月5万円を貯蓄できるようになっていたのですが、それでも900万円ほどの赤字になる計算でした。
そう、それは来年やってきます。長女が大学生で次女が高校1年生です。
この資料を見て思い出したのですが、長女が3歳の時に言った「私、私立中学に行きたい」という話を信じていたのは、私だけだったようです。
夫を説得するために試算したエクセルだったことを思い出しました。すべて預貯金で貯めた場合で計算してありました。
子ども2人を私立中学に進学させると、預貯金ではどうしても間に合いませんでした。老後に回せるお金は、何度シミュレーションしてもマイナスです。
当時の夫は、教育費を投資で増やすなんて大反対していた頃です。
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