ちりも積もればけっこう貯まる
銀行に毎月5万円ずつ預金をしていけば、(現在利息はほとんど付かないので)単純に足し算をして、1年間で60万円、10年間で600万円、20年間で1,200万円が貯まり、預金額が1,000万円を超えます。
預金の総額がひとつの銀行で1,000万円を超えるようであれば、前項のペイオフの制度で、複数の銀行に分けてお金を貯めていくことになります。
もっとも、ただ闇雲に貯めるのではなく、
・住宅購入の頭金
・子どもの教育資金
・旅行費用
といった目的を持って貯めていって、その目的のために使うことが多いでしょう。使ったら、また次の目標を決めて貯めていく……この循環を繰り返すことで、目的のためにお金を貯めることができます。
そうすることで、まとまったお金が貯まったとしても、使う目的があるので、衝動買いといった無駄に使うことは避けることができるでしょう。
デメリットは「預けても増えない」こと
次に、預金するデメリットです。
現在の預金では利息がほとんどなく、預けた元本の金額が単純に貯まるだけです。株式や投資信託で運用するようには、お金は増えていきません。
ただ、「一定の金額まで元本が保証されていればよい」という方には、預金するデメリットは、銀行が破綻するリスク以外はないのかもしれません。
株式や投資信託で運用する資金の元本は保証されていませんが、預金する資金の元本は一行につき1,000万円まで保護されています。
金融商品で運用したらどうなる
ちなみに、株式や投資信託で運用した場合の収益のシミュレーションをしてみます。
※参考:資産運用シミュレーション – 金融庁
毎月5万円ずつ1年間、年利1%で運用できたとすると、収益が2,758円(+元本60万円)になります。
同様に3%で運用できたとすると、収益が8,319円(+元本60万円)になります。
同様に7%で運用できたとすると、収益が1万9,629円(+元本60万円)になります。
次に、毎月5万円ずつ10年間、年利1%で運用できたとすると、収益が30万7,494円(+元本600万円)になります。
同様に3%で運用できたとすると、収益が98万7,071円(+元本600万円)になります。
同様に7%で運用できたとすると、収益が265万4,240円(+元本600万円)になります。
最後に、毎月5万円ずつ20年間、年利1%で運用できたとすると、収益が127万8,062円(+元本1,200万円)になります。
同様に3%で運用できたとすると、収益が441万5,100円(+元本1,200万円)になります。
同様に7%で運用できたとすると、収益が1,404万6,333円(+元本1,200万円)になります。
※これらの収益には、約20%の税金がかかります。