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待望の上場「成城石井」想定時価総額2000億円は適正価格か?期待される3つの理由、ローソン傘下で成長できたワケ=シバタナオキ

成城石井とはどんなスーパーか

まずは成城石井について、特徴をまとめてみましょう。

<特徴その1:商社機能を自社で持つ>

まず1つめの大きな特徴として、成城石井は世界中から魅力的な商品を探し出す商社機能を自社で持っていることが挙げられます。上図ではワインは95%以上が自社輸入であると記載されています。

自社輸入や仕入れが実現すれば流通事業者に支払う手数料は削減できるため、高い利益率を実現できる可能性があります。実際に他のスーパーマーケットと比較した利益率は後ほど説明します。

店舗運営をしていることで、日々どのような商材が顧客に人気かというデータが集まっています。このデータを見ながら、商品戦略を考えて、自社で商品を世界中から探すことができる強みは大きいでしょう。

<特徴その2:多様な店舗形態での展開>

2つめの特徴として、多様な店舗形態での展開に成功しているという点があります。路面店、駅ビル、デパ地下、ショッピングセンターテナント、オフィスビル、コンビニ跡地など、あらゆる形態の店舗を持っています。

売り場面積が10坪程度でついで買い需要を満たすような小さな店舗から200坪程度の大型店まで様々です。これは他スーパーマーケットにはない特長といえるでしょう。

すでに直営店のみでも170店舗、FCを含めると195店舗あるので、これらの店舗で採れたデータをもとに収益性の高い店舗展開をしています。さらに、毎年平均10店舗程度の出店を進めています。

また成城石井の強みである商社機能を活かして、世界各国のワインやおつまみを提供するワインバーも運営しています。

Next: 成城石井でしか買えないオリジナルのデザート・惣菜が大人気に

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