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日中国交正常化50周年、打ち上がるのは花火かミサイルか?中国の包囲演習で“有り得る”レベルを越えた台湾有事=山崎和邦

なぜ中露は台湾・尖閣諸島・北方領土を狙うのか

ロシアは何故に、北方領土を手放さないのか?理由は簡単である。冬でも凍らない北方四島の海から太平洋に出るためだ。中国は何故、尖閣諸島にこだわるのか?その理由も簡単である。太平洋に出るための拠点として、そこを自国の領土にすれば戦闘機の滑走路を建設できる。そこで巨大な滑走路を敷くことは空母を何隻も常駐させておくことに等しい。台湾有事になれば、日本に石油が入りにくくなる。場合によれば大幅減少する。

日本列島は地政学上、ロシア・中国・北朝鮮にとっては最も邪魔な存在となり、太平洋に出るための「邪魔な屏風」として現存する障壁である。ロシアも中国も北朝鮮もこの「邪魔な屏風」を何とかしたい。

習近平は4期目を決めるだろう。この年に世界を大きく変えたがることになるかもしれない。そうすると具体的には2027年の台湾有事である。4期目の習近平が動くからでる。

ウクライナの要請を断り、武器輸出の機会を逃した痛手

河野デジタル相、は防衛装備を海外に供与し、実戦で有用であることを証明して、輸出を拡大することの重要性を強調している。「反撃能力」のことを自民党が「敵地攻撃能力」と言っていたのを名称変更した。

これについて河野氏は「そんなことに議論を費やすよりも、そんなことはただ“抑止力”と言えばいいのです」と言っている。抑止力は必要である。ただし、それはどう使って何を抑止するのか、対外的にそれをどう説明するのかということは欠かせない。それを決めた上で、どんな装備が必要かを議論しなければならなくなる。筆者も全くその通りだと思う。

何故そういう表層的な議論になってしまうのか?これは専守防衛という意味のない議論を長年やってきたからだという。投資によって生産性を上げたり、技術力を高めたりするためには、防衛産業はどうしたらいいのか?そのためには発注を平準化すべきだし、発注量を増やしてやらなければいけない。企業任せにするのではなく、競争力を強めるための政策を打っていく必要があると河野氏は主張する。

そうでないと防衛関連事業が撤退する必要が相次ぐことになる。これが実態である。防衛装備の生産量を増やすには輸出が欠かせないとも説いている。筆者もそう思う。

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<山崎和邦の投機の流儀vol.535 9/4号>

第1部:当面の市況
(1)市況コメント:一足一刀の間境で、相場と対峙したい
(2)海外勢、8月第4週に日本株売り越し
(3)4日続落、諸株一斉に安い中で、東電だけが10%高をした背景
(4)8月市況を振り返れば・・・
(5)米国に比べて日本株は底堅い
(6)再び、FRBの動向について惑う
(7)遣隋使ならぬ遣唐使、これをもじって岸田氏は「検討使」と揶揄されかねない。この岸田首相は国政選挙空白の「黄金の3年間」を使い切れるか?
(8)FRBの使命は、通貨価値の安定と雇用発展である。株式市場の安定ではない
(9)FRBが追加利上げに踏み切れば、株式市場は最近の上昇分を全て失う恐れがある
(10)「恐怖指数」が急騰した月末、構造的には割安

■ 第2部:中長期の見方
(1)FRBは今後、どういう行動をとるか?
(2)「国策に売りなし」─「貯蓄から投資へ」
(3)原油価格は下落に向かう
(4)世界経済は1970年代のようなスタグフレーションに向かっているのか?
(5)プーチンの人柄形成について要約する
(6)中国の台湾包囲演習が意味するもの
(7)台湾有事は日本にも当然、影響を与える
(8)中国の台湾との問題
(9)台湾・尖閣諸島・北方領土の問題
(10)ウクライナの要請を断り、武器輸出の機会を逃したと河野デジタル相は言う
(11)「安倍元首相の国葬」について

■ 第3部;超長期の見方
(1)超長期に見れば、日本株は決して高過ぎはしない。モノの見方には(A:循環的な見方)と(B:構造的な見方)とがある
(2)世の中が「不況シナリオ」に染まりつつあることへの用心

[ 来週号に回す項目 ]

〇「会社は誰のものか?」というおかしな議論
〇「人材」「人財」「人罪」「人在」

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山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2022年9月4日号)より一部抜粋
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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

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