今回はソシオネクストについてです。「システムオンチップ」といって、半導体を組み立てる設計をする会社ですが、これまで株価が大きく上がってきました。しかし、6月22日にはストップ安という展開になっていて、23日にも下落。週が明けた26日も大きく下落しています。今後また上がってくるのか、考えてみたいと思います。(『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』栫井駿介)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。
ソシオネクストの事業と成長
まず、ソシオネクストの事業内容です。

電子製品には半導体が必要になりますが、IntelやSamsungが作る”汎用チップ”ではなく、自社で設計した半導体を使用する会社もあります。
しかし、半導体の設計は難しいものなので、そこをサポートして、半導体製造会社(TSMCなど)への製造の委託まで行うのがソシオネクストの役割です。
以前は顧客に任せていた設計の部分を「共同開発」ということで一歩踏み込んだということになります。
ソシオネクストはFUJITSUとPanasonicの半導体部門を切り出してできた会社で、当初は鳴かず飛ばずな状況でした。
しかし、2018年に新しいCEOになってから経営改革を行い、SoC(システムオンチップ)に集中させて進化を続けてきました。
元々はテレビ等の半導体を中心に扱っていましたが、将来性の観点から、今は自動運転やAI、スマートデバイスなどの分野に注力しています。
中堅企業や、ITが専門ではない企業に積極的に営業をかけてここまで成長してきました。
もう1つの特徴が収入モデルです。
顧客と一緒に製品開発を行うわけですが、開発には2年くらいかかるもので、その間は売上が立たないことになってしまうというやり方を変えて、開発の時点で段階ごとに顧客からお金をもらう契約とし、継続的に収入を得られるようにしました(NRE売上)。そして製品化されたときには売れた分だけバックがあるということになります。

この収入モデルのおかげで、受注を取れた時点である程度の売上が分かるということになり、業績が読みやすい会社であると言えます。