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今夜の「米雇用統計」次第で1ドル150円も?FX投資家は️“絶対的な円売り”を意識して押し目狙いが吉=ゆきママ

弱い数字が織り込まれているがサプライズには警戒

今週に入って発表された雇用関連指標は冴えない数字が続き、ドル買い機運は鈍りつつあり、ドル円相場もやや反落しています。

特に雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が予想の946.5万件に対し、882.7万件と大幅に下振れしたことが影響しています。前月分も958.2万件から916.5万件と下方修正されており、ようやく金融引き締めの効果が意識される結果となっています。

雇用指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

雇用指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

給与計算サービス大手のADP社の全米雇用報告も前月から急減しています。雇用者数はブレが大きく、あまり参考にはなりませんが、給与の伸びを見ると前年比で順調に下げており、全体として加熱感は後退している印象です。

また、8月初旬に米トラック物流大手のイエロー社が経営破綻しており、従業員3万人以上の雇用が失われたとの報道もありますから、これらを踏まえると強い指標は期待しにくいでしょう。

一方で、JOLTSが大きく下振れ、ADPも弱めということで、今回は弱い数字が織り込まれていますから、強めの数字が出た場合のサプライズには警戒したいところです。

️絶対的な円売りを意識して押し目狙い!

今夜の注目は予想並かそれ以上の数字が出てドルが買い戻されるのか、それとも弱い数字が出てドル売りが継続するかという点ですね。円売りは継続ですので、一定の底堅さはあるでしょう。

ちなみに事前予想値は非農業部門雇用者数(NFP)が+17.0万人増、平均時給が前月比+0.3%・前年比+4.4%となっています。

ドル円チャート(日足)

ドル円チャート(日足)

ドル自体の底堅さもありますが、全体としていったん調整模様で145円台前半まで調整しています。目先は145.00円の大台節目の攻防が焦点。ここには21日移動平均線もあるので、ここで下値を固められるかどうかがポイントとなります。

もっとも、今夜の雇用統計で予想を下回るような数字が出れば、144円台半ばぐらいまでの押し下げは想定しておくべきでしょう。雇用者数の伸びが+10万人台を下回るとか、平均時給が前月比で+0.1%以下になるなど賃金インフレの減速感が明らかとなれば、144円台を割り込むことも想定しておきましょう。

それでも、日銀緩和継続期待で円売りが支えとなりやすいですから、極端な円高・ドル安を想定するというよりは、やはり押し目を意識して買っていくのがベターかと思います。

もちろん、予想並かこれを上回る数字が出ればドルは買い戻されやすいので、146円台、予想を大幅に上回れば利上げへの警戒からドル買い再起動で147円以上の数字も見込めるでしょう。

Next: 具体的なトレード戦略は?今夜の想定は1ドル=144.50〜147.00円

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